キャンピングカーについて何となく見て知っているだけでそれらの詳しい区別ができない人が多いと思います。そこでアメリカのキャンピングカーについて基本的な説明をします。
目次
市販車と改造車
キャンピングカーにはメーカーが最初からキャンピングカーとして売っているものと自分で改造してキャンピングカーとして使っているものがあります。
メーカーがキャンピングカーとして売っているものには Class A, Class C, Class B, そしてトレーラーがあります。
キャンピングカー Class A
Class A はモーターがついている自動車で内部が広く普通の家を移動しているような大きなキャンピングカーです。冷蔵庫、シャワー、台所が完備しており、応接室やベッドも普通にあります。一軒の家にモーターを付けて移動しているのと同じようなものです。
利点は普通の家に機能が全てついていることです。値段も新品で買うと田舎なら小さな家が買えるぐらいの高額なお金ががかかります。
欠点は維持費が非常に高くつきます。また燃費も非常に悪く1ガロンで6-9マイルぐらいしか走ることができません。トレーラーパークの駐車料金も他の車両に比べて高く駐車場を探すのも困難。国立公園などの駐車場でも予約をしないと駐車ができない可能性があります。駐車場を探してぐるぐる走り回る羽目になります。また市街地にドライブして行くことが困難なため郊外のキャンプ地車を置いて日常の雑用に使う普通車を後ろに引っ張って移動している人が多いのです。
キャンピングカー Class C
Class C は Class A の次に大きいキャンピングカーです。横からみると横顔がCに見えるからと言っていた人がいます。Class A に比べ面積が小さいため何もかも Class A に比べ小型になっています。しかし台所、バスルーム、寝台、テーブルなどは一通りあり生活に困ることはありません。
Class C でも長くて大型のものもあれば短くて小型のものもあります。
キャンピングカー Class B
Class B は Class C に比べてさらに小型のキャンピングカーです。なぜ 一番小さいキャンピングカーが A と C の中間の B であるのかは不明。
Class A Class C と比べて一番小さく小回りが利きやすくて便利です。当然燃費も小さい分だけ Class A と Class Cより良くなります。一人用キャンピングカーとしては便利な大きさだとおもいます。
トレーラー Trailer
トレーラーは車の後ろに引いて移動する箱型のキャンピングカーでこれもいろんなメーカーが作っており、いろんな種類のものがあります。牽引する車は普通牽引力の強いトラックが多いです。
この種類のトレーラーは車で牽引しているわけですから例えばトレーラーの中に居る時に何かあってその場所から逃げ出したいと思っても一旦外に出て車に乗り換えなければなりません。従って危険から脱出するのにも時間と危険が伴います。もう一つはこのトレーラーがあるということは外から見るとその中に人がいると判断され隠密性が低いことにもなります。
キャンピングカーとして初めから売られているものは家と同じ機能を持っているわけですが、普通の家はガタガタと揺れる構造にはなっていません。車を移動している間に受ける振動で家財用具や建付けのがたが来るのが早いという欠点もあります。
キャンピングカーが大きいと車が故障した時に修理ができる修理やを探すのにも一苦労します。パンクをしてもタイヤを交換するため、車を引き揚げる大型の装置を持っている修理屋さんはなかなかありません。また車が動かなくなった場合に専門の修理屋さんに来てもらうにも時間がかかります。
改造キャンピングカー Conversions
キャンピングカーとして初めから売られているものは値段が非常に高いのです。従って最初からあまりお金をかけたくない人達は既存の車を改造してキャンピングカーを作ります。改造するために時間とお金がかかります。しかしキャンピングカーとして売られているものよりはるかに安く、かつ自分の思い通りの形のキャンピングカーにすることができます。
上はバンの改造。下はスクールバスの改造。スクーリーと言われています。スクーリーは可愛いくて中の面積も広くなります。しかし車種が特殊なため修理屋さんを見つけるのが大変だと言うのを聞いたことがあります。
この車は空港のシャトルバスを改造してキャンピングカーとして利用しているものです。
普通の家にある機能を全てもっていて便利に使いたいのか、生活の便利さは犠牲にしても小回りの良さや燃費、市内での移動の便利さを重視するのかによって選ぶ車種も違ってきます。
続く:車住族07:紹介 (Astro Van)