車中泊で使用するための炊飯器を買いました。
目次
今までのキャンプ炊飯
今までの炊飯はこんな感じでしていました。まずブタンガス器具を設置。ブタンガス缶を接続。これにお米を入れた小さな鍋を置く。上に重しのスキレットを置いて炊く。
美味しいお米は炊くことができますが、いくつかの欠点があります。炊飯までの設置が面倒くさい。蓋の間から湯気がこぼれて敷蓋にかかる。これは洗えば良いことですが、、、最初から最後まで気を配っていなければならない。ガスと火をつかうので危ない。ブタン缶が空になれば燃料を買わなければならない。
実はアメリカではブタン缶はあまり普及していないのです。アメリカ人は卓上鍋などしません。使うとしてもキャンプ道具として使うぐらいです。日本、中国、韓国系のマーケットでは安く売られていますが普通のアメリカのマーケットでは見つかってもブタン缶の値段はかなり高いのです。
蓄電池とソーラーパネル
ブタン缶は無くなったら買わなければなりません。しかし私は今は高容量の蓄電池とソーラーパネルを持っています。豊かな電気持ちなのです。太陽の恵みで蓄えることができるソーラーパネルと蓄電池があればお金を出してブタン缶を買わなくても良いのです。これは活用しない手はありません。
Suwaoki G500で使える電気の上限は300ワットまでらしいのです。私の持っている象印の炊飯器は400ワットと書かれていました。象印の炊飯器はSuwaoki G500にプラグを差し込んでみると350ワットぐらい必要のようです。しかし最初3秒ぐらい動くのですがすぐ止まってしまいます。必要電気量が多すぎて Suwaoki G500 では処理しきれないのでしょう。
ちなみに電気で使うこちらの Yazawa のトラベルクッカーも持っています。しかしこれは300ワットを少し超えた電力を使っていることが表示されます。使えなくはないのですが、15分ぐらい使ったあと再度使おうとすると切れてしまいます。「必死で働いたのにしばらく勘弁して」という意味だと思います。300ワット超えは多分限界に近い出力で作動してるのだと思います。また高温になったあと冷めるまでかなり時間がかかります。
そこで蓄電池有効活用を目指してキャンプ用ミニ炊飯器を買うことにしました。電気でご飯を炊くことにすればご飯を炊きながら同時にブタンガス装置は別の料理に使えます。またご飯を炊く分の燃料を節約できてブタンガスの消費量を抑えることができます。
ミニ炊飯器探し
日本のキャンパーの間で人気の車中泊用の炊飯器は「タケルくん」というこの機種です。しかしアメリカでは80ドルぐらいで売られています。かなり高い。日本だと4500円ぐらいです。輸送費を考えると仕方がありませんが。。。
それ以外の安い製品は下記のごとく中国や韓国製にコピー製品です。約半額の40ドルぐらい。
これらの中国製品の利点は蒸し鍋が製品に付随してついてくることです。「タケルくん」の場合は別売りで蒸し器とその他使うことがなさそうな部品を合わせて本体と同じぐらいの値段がします。
しかし私は基本的にこの手の「可愛い」デザインはあまり好きではないのです。「粋でかっこいいデザイン」は好きですが、可愛さを前面に出しているのはかなり苦手。
しかもこの「タケルくん」と中華コピー炊飯器は下の方が小さくなっていて安定感にかなりの問題がありそうです。間違えて押してしまえば転がってしまいそうです。
Wolfgang Puck のミニ炊飯器
いろいろ探しているうちに気になってきたのがこれです。アメリカの超有名調理人 Wolfgang Puck のブランドのミニ炊飯器。正確ではないかもしれませんが2012頃から2017年頃までテレビ通販で大量販売していたらしい製品です。ユーチューブにテレビ通販の動画がたくさん出ています。
多分 Wolfgang Puck は名前を貸していただけで名前の使用料とテレビの出演料をもらっていただけだと思います。彼がこの製品を直接販売をしていたとは思えません。
炊飯の容量は1.5カップまで。手のひらサイズの1-2人用の炊飯器です。テレビ通販では混ぜご飯や煮込みシチューの作り方を教えていました。値段は20ドルから25ドル。一回のテレビ放映で2万個ぐらいは売っていたようです。
この製品の良いところは下部が広く安定感がありデザインも素敵。ユーチューブで使い方の動画がたくさんあるのでどんなものか想像ができます。しかも消費電力が200ワットとなっています。象印炊飯器の半分の消費電力。私の持っている蓄電池でも使うことができそうです。
しかし今は売られてないようなのです。たくさん売りすぎて買いそうな層は既に買ってしまい売れ行きが落ちたのかもしれません。それとも在庫が少なくなり次回発注するには売れ行き可能なレベルと発注コストが見合わなくなったのかもしれません。
問題は昔のテレビ通販で売っていたものをどうやって買うか。
eBayとAmazon の比較
Amazon で探すと売られているのですね。値段は25ドルから35ドルぐらい。
eBay の方を探すとこちらも同じ製品がたくさんの業者から売られていました。どれもオリジナルの販売者ではないようです。売られていた値段は幅が広く $12.99 から $35.00ぐらい。たくさん売られていたのですが中にはテレビ通販で買って全然使っていなかったもの、少し使って使わなくなったものなどがたくさん混じっていると思います。
その中で気になったのがこれです。最初に見た時は値段がわずか12.99ドル。通販で売っていた値段よりさらに低く、かつ eBay の他の販売者よりも低い金額です。しかも5000個以上売っています。
しかし気になるのはこの記述です。
Like-New condition というのは新品同様ということですが、新品ではないということ?
アマゾンの業者
炊飯器は食べるものを作るものです。わずか10数ドルの違いなら新品が良いのではないかと思い販売者が Wolfgang Puck をなっていたこちらの Amazon の製品を購入しようとしました。
しかしどうも業者が違うようです。販売者が Wolfgang Puck となっていますがチェックアウトしようとすると会社名ではない個人名が販売者として出てきます。
危ない。危ない。自分の使わなくなった古い製品を売っている可能性もあります。それがアマゾンではできてしまうのです。
そこでその日はこれ以上のことをすることは止めました。
eBay で購入
そして一日よく考えて eBay の $12.99 で売られている製品を買うことにしました。理由は5000個も中古品を集めて売ることは不可能だろう。5000個以上も売っているということは廃業した業者から一山いくらで買って小売りしている可能性がある。すると販売されている製品は新品の可能性が非常に高いということです。
そういう訳で注文して新品であることを祈る気持ちで製品の到着を待ちました。
受け取った結果ですが、立派な新品の製品でした。しかも製品が入っていた箱は昔のテレビ通販業者のものそのままでした。
よく見ると業者の名前自体が midwestservicecloseout となっています。分かりやすい名前なのに最後まで読んでいない。closeout とは廃業した会社の製品を処分することです。
続く:旅装備23:車中泊用の炊飯器02