トランプ疑惑10:タブロイド紙

トランプ疑惑09:アマゾン社長の浮気 の続きです。

タブロイド紙、National Enquirer

National Enquirer 紙はトランプが大統領選挙選を始める直前に10年程前に浮気をしていた二人の女性に約10数万ドルずつ支払いました。ストーリーを買い取り他の人に話さないようにするためです。その二人の女性はその買い取ったストーリーは National Enquirer 紙 に載るものと思っていたようです。ところがこの二人のストーリーはその後 National Enquirer 紙で報道されることはありませんでした。

捕まえて殺す ( Catch and Kill )方法で有名人のスキャンダルが世間に出回らないようにする方法です。別の意味では紙面に載せるかどうか事前に相談する方法でスキャンダルの元の人物を脅迫することもできます。トランプと National Enquirer 紙の社長デビット・ペッカーは長年の友人でありトランプのためにこのようなことをしたのです。

大統領選に出るトランプにはこれは選挙違反に当たります。大統領選挙戦に関連する費用は全て報告する規則になっており出費一件の上限も決まっています。トランプ側は選挙戦とは関係ないと言いますが、10数年前の出来事を選挙戦直前に金を支払うということ自体が選挙戦に関連した出費と考えられました。

この選挙違反になる金のやり取りについて National Enquirer 側は特別検察官の捜査に全面協力をするということで罪に問われないことになりました。ただしその条件は今後3年間全く犯罪を起こさないという条件が付いています。

もしアマゾン社長とのやり取りが恐喝となるとディビッド・ペッカーはトランプ疑惑を追及している検察官との取引は無効になります。さらにこの一件以外の隠してきた類似の事例も掘り起こされて起訴される可能性が出てきます。

タブロイド紙のヒラリー・クリントンの報道

このタブロイド紙はドナルド・トランプが大統領選をしていた当時猛烈にヒラリー・クリントンをこき下ろす報道をし続けました。

Biggest cover story of all: 35 ways the National Enquirer’s publisher boosted Donald Trump

こちらがそれらの記事が書かれたタブロイド紙の表紙なのですがこれではヒラリー・クリントンはまるで邪悪な大悪党のようです。表紙だけならともかく中身を読む人達はもっとひどい情報を得ているものだと思います。

この表紙は全米のスーパーマーケットのレジの近くで買い物をする人達の目にふれます。そのためこのタブロイド紙を買う気が無くてもどれだけ多くの人達がヒラリー・クリントンについて悪意のある気持ちを持ったか計り知れません。

その反対にトランプについては彼の援護をする記事を書きまくりました。
出版社の意図が実に分かりやすいですね。

AMIのサウジ王子の特集記事

National Inquirer 紙の親会社は American Media Inc、この会社は2018年3月にサウジアラビアと王子の特集雑誌を出版しました。約100ページの雑誌で広告は全くなし、値段は13.99ドル、20万部発行し、空港や Walmart など全米中で売りました。サウジアラビアがいかに素晴らしい国であるか、新しい王子がいかに魅力的な人であるか内容はまるでサウジアラビアのプロパガンダ誌です

サウジアラビアで新しく権力を握った王子について欧米の見方は全く違ったものです。新しい独裁者の出現とみられています。若い彼はサウジ王家の年上の権力者たちをホテルに閉じ込め権力を掌握したのです。金があるのでホテルに閉じ込めているようです。

Jamal Khashoggi の暗殺

これに反対するのが海外在住のサウジの有力者達です。その筆頭が ジャマルカシオギ (Jamal Khashoggi) でした。彼はワシントン・ポストの記者として記事を書いたり頻繁にメディアに登場していました。


ジャマル・カシオギは海外で生活していたとはいえサウジアラビアの国民です。2018年の秋に書類を取りにトルコのサウジアラビア大使館の中に入って行きました。しかし帰って来ませんでした。

彼が行方不明になったことで大騒ぎになりましたが、どうもトルコ政府はサウジアラビア大使館の中に盗聴器を仕掛けていたようです。カシオギが殺される前後の様子を全て録音していたのです。その録音を少しずつ発表し続けました。

カシオギの殺人を指示した人は誰だろうかということが一番の問題ですが、数々の証拠から有力諜報機関の分析ではサウジアラビアの王子が命令したのだと結論付けています。

AMI とワシントン・ポスト紙

American Media Inc がサウジの王子の特集誌租出した理由はサウジアラビアから資金援助を受けているからだと言われています。AMIの経済状況はあまり良くなく資金を出してくれる人を探してサウジアラビアの王子に行き着いたようです。

そして実はAMIの社長デビッドペッカーの友人であるトランプも同じ様に資金に困りサウジアラビアの多額の援助を受けていると言われています。しかもサウジ王子はイヴァンカの夫、クシュナーと気が合うらしく仲良くしているのです。

そこでカシオギの殺人に戻るのですが、トランプ大統領は数々の証拠をトルコ政府から突き付けられているにも関わらずサウジ王子が殺人指令をしたと思われる件についてはトルコ政府の国内問題だからと口を出さないことにしています。

それに対して殺されたカシオギが記事を書いていたワシントン・ポスト紙は猛烈に批判しています。そしてそのワシントン・ポスト紙のオーナーがアマゾンの社長のジェフ・ベゾスなのです。ジェフ・ベゾスは2013年に資金を出しワシントン・ポスト紙のオーナーになりました。

サウジ王子、プーチンとハイファイブ

カシオギ殺人についてトランプが我関せずとの態度を取ったことはサウジ王子の大勝利です。プーチンもトランプを自分の思うように操ることができて大勝利です。二人は2018年11月に行われたG20サミットでハイファイブをしています。

こんなことで良いのでしょうか?

続く:


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