携帯用給水器
アメリカのカーキャンパー達によく利用されているのがこの蓄圧式噴霧器です。空気をポンプで何度も押して入れるとその圧力で容器の内部にある水が押されてホースから出ると装置です。Lawn and garden pressure spreyer
ホームディポで購入
これをキャンプ旅行に使うというのは要するに殺虫剤をまく時に使う容器に殺虫剤の代わりに綺麗な飲料水を入れて使うのです。もちろん飲料水が目的ですから必ず新品の何も汚染されていない容器を使う必要があります。残留殺虫剤を飲むのは危険です。この目的のためにはリサイクル厳禁です。
ところでこのような製品が日本でもあるのか、また英語でPressure Sprayerというのは日本語でなんというのかがちょっと興味がありました。すると日本でも似たような製品がありました。蓄圧式噴霧器と言います。蓄圧式噴霧器
Pressure Spray の日本語訳が「圧力式」かと思いきや「蓄圧式」という言葉を採用していることも発見。なるほど「蓄電池」と言う言葉がありますから「蓄圧式」ですかと感心しました。
この製品は HomeDepot の園芸コーナーでたくさん売っていました。2ガロンの製品は二種類あったのですが、値段の高い方がしっかりした造りになっているような気がしました。そのため買ったのは高い方の製品です。違いはわずか4ドル程でです。
もう一つ必要なものはスプレイ部分ですが、どのホースとぴったり合うのか確証を得ることができませんでした。使う用途を説明したのですが、私の考えていることは店員さんの知識の範囲内に無いようで下水関連の説明ばかりします。買って失敗するのも嫌だったのでとりあえずは本体だけ買って帰ることにしました。本体だけあれば一応目的の80%は終わったことになります。
シャワー部分を別に購入
家に持って帰ってみたオリジナル商品ははこんな感じです。(この写真は改良後に撮った写真なのでホースから先はオリジナルではありません)
ちなみにホースから先の先端部分はもともとはこんな感じでした。
これでもちょろちょろと水は出ます。もともと殺虫用のスプレィが目的ですからこの程度の水量です。しかし私の目的の給水には時間がかかりすぎます。
もう一つ給水先が真っ直ぐ伸びているため給水するためには手首を曲げなければならないのが苦痛です。先が少し曲がっていると楽なのです。
改造方法
そしてホースの長さがもう少しあったらもっと便利なのです。
給水ヘッドシャワーとホースについてはホームディポでは詳しく情報を得ることができませんでした。そこでネットで探すとシャワーヘッドとホースが一体になったものが売られていることを発見し、購入しました。KITCHEN FAUCET SIDE SPRAY
左がオリジナルボトルのホース。右が新しく買ったシャワーヘッド一体型のホースです。この二つをつなぎます。
するとシャワーヘッドから水が出るようになりました。これでお皿洗いも便利にできます。
また水道の無い場所での車の洗車にも利用できます。
床面積の節約
この容器には2ガロンの水が入ります。2ガロンは右の二つのボトル分です。この一本のボトルに2ガロン入れることで水を縦に貯水できます。貴重な車の床面積を節約できるのです。
私はこのボトルを助手席の右前においています。
助手席を前に倒してテーブル代わりに利用することが多いのですが、そんな場合も邪魔をしません。そしてこの状態でポンプを押し圧力をかけ、ホースを伸ばせば後ろの席の方へも水を供給できます。
普段はこのような濃い藍色の布をかけて目隠しをしています。というのはアメリカでは車内に置いているものが目に見えるような状態で放置しているのは危険なのです。盗人は目の前にあるものがいくら低価格のものでも人が見ていなければ窓カラスを割って盗みます。窓ガラスの修理費用がいくらかかろうと全くお構いなしです。以前日本から来た観光客がレンタカーの中に革ジャンを見えるように置いたまま買い物に出かけたところ窓ガラスを割られて革ジャンが盗まれたという記事を読んだことがあります。
従って危険な状態を誘発しないため、修理費用や大切な時間を修理と手続きで無駄にしないためにには盗難にあわないように工夫する必要があります。
— 使ってみた感想 —
この給水装置はとても便利で楽です。後ろの席に座っていてもシャワーヘッドを押すだけで水を得ることができます。本当に便利で重宝しています。
続き:旅装備07:携帯扇風機&ソーラー電源