車住族01:RTR 2018:Day1

アメリカの車住族

私は真夜中にアリゾナに向かってドライブをしてゆきました。明日から二泊三日でアリゾナで行われるある集会に行くつもりなのです。しかし目的地は160マイル先。ドライブ時間は4時間はかかります。

真夜中に出発:フリーウェイ

私は夜中の12時頃に家を出て東へ向かいました。遅くなった理由は出発の準備、車の掃除等した後、まだまだ眠れなさそうだったからです。このまま寝ようとベッドの上で頑張るより、寝たくなるまでドライブする方が良いと思ったからです。今日の予定はたとえ寝たとしても4時頃には起きてドライブして行かないと間に合わないのです。

行く場所はアリゾナ州のクォーツサイト、カリフォルニア州との州境付近の町。距離は約260マイル。時間的には4時間ぐらいのドライブです。

多かったフリーウェイの車線もだんだん少なくなってゆきます。夜中でも車線間に打ち付けた反射板が目印になって道は分かりやすい。。

しかしその反射板も最後の方になるとあまりない。車線も二車線だけになる。

4時頃になるとさすがに疲れてきて眠くなってきました。この時点で約220マイル走行。ちょうど良い具合に小さな町。フリーウェイから降りるとガソリンスタンドと隣接したレストランがありました。ガソリンを補給した後、二つ施設の中間ぐらいの駐車場に車を止めて車中泊で眠る。7時頃には起きて目的地へ向かう予定。

RTR (Rubber Tramp Rendezvous) 2018

今回の目的は RTR (Rubber Tramp Rendezvous)というイベントに参加するため。キャンピングカーやトレーラーなどの車で生活、旅行している人たちが集まる集会です。

主催者はこの人ボブ・ウェルス。車生活10数年のベテランでユーチューブで車生活のやり方を教えている車生活者の教祖のような人です。彼は毎年このRTRを開催しており既に7年目になっているらしい。参加者は毎年増えてゆき、昨年は千人ぐらい、今年は既に3500人ぐらい集まっているらしい。

今年は1月11日から既に始まっており、私が参加するのは最後の3日間だけです。参加費無料。これが今年のスケジュールなのですが、私が参加する期間でセミナーがあるのは金曜日だけです。他の日は他の参加者の車を見て回るつもりです。

RTR 会場へ

朝7時半に起きた後、支度をして8時頃、最終目的地へ向けて出発する。その距離は約26マイルでした。ネットで調べていた情報を頼りに受付までたどり着く。

ここは会場入場の受付。住所氏名車の番号等を届けるだけです。この土地を管理している団体が補助金をもらうため利用者の集計をしているのだそうです。ここで届ければ最大14日まで無料でキャンプ場を利用できます。

さすがアメリカです。受付け場所からさらに数マイルもドライブしなければなりません。この辺りはコンクリート舗装が劣化してぼこぼこしています。

舗装の道が終わったらぼこぼこの砂漠の道です。車が走った後は砂ぼこりがしています。

会場に到着しました。たくさんのキャンピングカーが駐車しています。
道には砂ぼこり対策でゆっくりと走るようにと注意書きがありました。

午前のセミナー

車を駐車したあと、さっそく午前の部のセミナーに参加します。続々と人が集まってきます。

セミナーの前にボブウェルスが自己紹介をしました。そして質問を受け付ける時、いろいろは質問や意見がありました。そのうちの参加者の一人がボブウェルスにひどい抗議をしていました。というのは約10日間のRTRの集会の後に女性だけの集会RTRの集会が3日間予定されているのです。それに対して「女性だけの集会をして男性を除外するのは差別だ!」「全部の男性が悪い人のようではないか、自分は違う」「逆差別だ!」「恥を知れ!」と強烈な抗議をするのです。女性だけの集会があっても悪いとは思わないのですが、さすがアメリカ人。何でも差別だと文句を言います。女性だけが集まるのが嫌なら女性無しの男だけの集会を自分で開いたら良いのにと思いました。

質問:孤独とどう向き合ってゆくか? 答え:そもそも孤独とは自分と向き合うこと。自分と付き合うことができないなどというのはおかしいのではないか?

質問:車生活での恋愛はどうするか? 答え:年を取ると恋愛など関係なくなる。

もう一つ面白いことがありましたけれど今は思い出せません。

午後のセミナー

午後のセミナーの主題は「女性の車住生活について」でした。このセミナーと月曜日から4日間行われる女性だけのセミナーとは別のものなのですが、女性がたくさんいました。その時に行われたのはリーダーとなれる人は立候補して自分の持っている才能や人の役に立てることを述べてくださいと言うものでした。約30人ほどが自己紹介をしましたが、いろんな背景の人がいてなかなか面白かったです。セミナーの参加者は100数十人でした。

RTR 参加者たち

私の近くにいたのはバンクーバーから来たカナダ人でした。彼女はこの大会に参加するためわざわざバンクーバーからドライブしてきたのだそうです。

彼女の車はファミリーバンのトヨタシエナ。設備はこんな感じです。

彼女は腕や足が切り傷と血だらけなのです。一体どうしたのかと聞くと、彼女の皮膚がとても薄くて怪我をしやすい体質なのだそうです。もう一度切り傷ができたら医者に行くために帰ると言っていました。はぁ~。

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次に話をしたのはホンダ・エレメントを利用している人です。ホンダ・エレメントはユーチューブでバンライフチャンネルを持っている人が何人かいて人気急上昇中の車です。おしゃれで可愛くて、内部の広さもそこそこあり、燃費もそこそこよくて、一人キャンパーには最適な車です。

私は実物の内部を見たことが無いので興味を持ってお話を始めました。この車の持ち主は元看護婦でした。しかし仕事のキツさに疲れて引退したのだそうです。そして昨年からカーキャンプ生活を始めたそうです。お金が必要になると臨時の仕事を見つけては金を貯め旅行をしているそうです。

私がホンダ・エレメントに興味を持っていたのは助手席が前に折りたためるかどうかでしたが、前に押すことができるだけでこの位置が限界だということです。彼女は後部座席の一つを取り外し、大きなプラスチックの箱を二つ並べベッドの式台にしています。プラスチックの箱の中にはかなりたくさんのものが入ります。

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こちらはワゴン車のキャンパーです。右半分はベッド左半分に荷物を置いています。

ミニパーティ

二つのセミナーに参加をしていくつかの車をみた後は小さなパーティに招かれました。料理は持ち寄りです。私は当日の夕食として食べる予定だったなべ焼きうどんを持ってゆきました。しかしあまり民族色豊かなものは持って行かない方が良いです。食べなれないものはあまり歓迎されません。分かっていながらそうしたのは切って持って行った野菜が腐るのが嫌で利用して使い切ってしまいたかったからです。案の定半分余りました。

自己紹介をして今朝来て、日曜日の午後に帰る予定だと言ったところ、この大会の良いところは既にほとんど終わってしまった後なのに。。と、同情されました。確かにここに一週間ずっと居て楽しむことがきたら良かったのですが、外せない用事が先週はあったのです。4時間かけて来て実際に見ることができただけでもラッキーでした。

パーティ会場から見た砂漠の夕陽です。砂漠は夕陽が格別に綺麗に見えます。遠くに見えるのは Quartzsite の町の光です。人口4000人ぐらいの小さな砂漠の町です。

寝たのは夜9時ごろ、昨日に比べてとても寒く、車の中にある暖かくなりそうな毛布や衣類を一つ一つ追加して厚着で寝ました。昨日は暖かかったため軽く考えすぎました。

続き:車住族02: RTR 2018:Day2A

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