DNA検査03:黒人社会に衝撃 1/2

前の二回でDNA検査の流行とその概要について書きました。DNA 検査の結果は特にアメリカの黒人社会にいろいろな意味で大きな衝撃を与えているようです。

アフリカ系アメリカ人の混血割合

DNA検査の結果はアメリカの黒人社会に衝撃を与えているようです。というのはアフリカ系アメリカ人のほとんどが15%から35%ぐらいのヨーロッパ系、特にイギリス人、アイルランド人、北欧系の遺伝子を持っていることが分かったからです。平均が25%です。

この状況はかなり混乱を招いています。白人黒人が一緒に暮らすアメリカでも異人種間で結婚している割合はあまり多くありません。やはり白人は白人と、黒人は黒人とというそれぞれのグループ社会があります。そんな中に突然自分が25%も白人が混じっているというのは不思議に思えるようです。そして行き着く結論は奴隷時代に混血したのだろうという結論なのです。

奴隷時代の現実に直面

これらのほとんどのヨーロッパ系の遺伝子は奴隷時代のものであるため嫌でも奴隷時代にレイプされたのであろうという状況が推測できるからです。嫌な過去の直面し、かつ自分がその結果今存在しているという現実に向き合うのは辛いことです。


(1899 年の黒人の子供達と説明されている古い写真。左の人ははっきりと白人と黒人の混血に見えます。右の人はさらに白人的な顔立ちをしています。もしかしたら白人かもしれません)

これは私が2017年にユーチューブのDNA検査結果公開動画を見始めてすぐに気が付いたものです。しかしこんなことは私個人の口からは言いにくいことです。そこでネットで過去の新聞記事等を調べてみました。すると2016年にはそのことについて触れている記事が既に出ています。ですからこのことについては2016年頃からかなり知れ渡っていることと言えます。

参考記事:If you’re black, DNA ancestry results can reveal an awkward truth

ネイティブアメリカン率

上記の2016年の記事の中ではほとんど触れられていませんがDNA検査で分かったもう一つの重大な発見があります。それはアメリカ黒人の中にあるネイティブアメリカンの遺伝子の率です。

アメリカの黒人家庭の中には必ずと言ってよいほど曾祖父母の一人がアメリカインディアンであったという言い伝えがあります。ところが驚いたことにネイティブアメリカンの遺伝子が全くなかったという人達が非常に多いのです。それを知るとほとんどの人達がまた驚愕します。


(多分真ん中の女性が前にいる二人の男子の母親だと思います。彼女は純粋な黒人には見えませんが、インディアンの混血だと思いますか?それとも白人との混血だと思いますか)

彼らは家庭内の言い伝えがこうだった。その証拠に曾祖父母は頬骨が高く髪の毛が真っ直ぐだったというのです。「頬骨が高く髪の毛が真っ直ぐ」というのは黒人にはあまりないネイティブアメリカンやアジア人の典型的な特徴です。

しかしネイティブアメリカンの遺伝子が0%だとわかってしまえばその特徴は平均25%もあるヨーロッパ系の祖先から受け継いだ特徴だったと言えます。

自分の予想としてネイティブアメリカンのDNAを入れている人が検査結果でネイティブアメリカンの遺伝子がゼロだったと発表している多数の動画に対してユーチューブのコメント欄に「もうこうなってくるとジョークとしか言えないよ」とコメントしているのを見かけました。

人は嘘をつくが遺伝子は嘘をつかない

白人黒人の混血の人がネイティブアメリカンとして生きるのは便利なことがあります。

昔のアメリカ社会は差別が激しい時代でした。今から150年も前の時代には白人黒人の混血では生きにくいため代わりにアメリカインディアンの混血だと詐称していた可能性もあります。彼らの現在の子孫達が思い込んでいたネイティヴアメリカンの混血のご先祖様は実はヨーロッパ系の混血だったというわけです。

もう一つネイティブアメリカンであると便利なことがあります。それはネイティヴアメリカンの土地を奪ってしまったことに対するアメリカ政府からもらえる補償を受け取る権利を得ることができるのです。金銭的な利便性もあります。

アフリカ系率が高いほど喜ぶ人達

上記の記事の中に出てくる双子の黒人男性達は髪の毛はアフリカ系なのですが肌が比較的白く青い目をしています。そのためユーチューブのコメント欄では彼らは黒人ではないとコメントする人達がいます。しかしDNA検査をした結果は57%アフリカ系でした。コメント欄ではもし双子が黒人と言えないのならのならオバマ前大統領を初の黒人大統領とは言えないだろうという人もいます。

ヨーロッパ系の血がたくさん入っていると複雑な気持ちになる人が多いようです。従ってアフリカ系の率が高いほど大喜びします。そして95%以上にもなると「ユニコーン=一角獣」だと誇り高く言います。

ヨーロッパ系ハプログループ

もう一つ悲しい現実に向き合わなければならない人達もいます。それはヨーロッパ系の男性ハプログループを持っていることが判明することです。ハプログループについては前に説明しましたが、男性は父親か息子に連綿と受け継いで来てきているY遺伝子のことです。(女性には女性のハプログループがあります)

黒人社会では黒人率が高いほど喜ぶ傾向があります。しかし自分が奴隷の持ち主であったヨーロッパ系の男性遺伝子を昔に受け継いできているとわかるほど心地の悪いものは無いと思います。黒人をいいように利用してきた男性の遺伝子なのですから気分が良くないのは当然です。しかもそれが自分なのですから悲しい現実です。

ヨーロッパ系ハプログループを訪ねる旅

ユーチューブにアフリカ系の有名なテレビのパーソナリティがアイルランドに自分のハプログループを訪ねる旅をしてい動画がありました。彼はかなり色が白いほうなのですが、父親はもっと白人的外見をしています。

その彼が自分のハプログループのルーツを求めてアイルランドに行った時あなたはアイルランドにいる300万人の同じハプログループを持つ人達の一人だと言われました。300万人も同じハプログループを持つ人がいるというのはかなりの驚きです。

一つ一つの同じハプログループを持つ人達の合計の人口はどれぐらいなのでしょうね。

続く:DNA検査03:黒人社会に衝撃 2/2

(アフリカ系の人達の結果発表を翻訳してみました)

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