トランプ疑惑03:支離滅裂な元市長 の続きです。
目次
トランプの6回の破産
トランプはニューヨークの不動産王の息子として生まれました。彼が受け継いだ資産は400-500億ぐらいあったそうです。しかし彼自身のビジネスは失敗ばかりしています。過去に6回も破産をしています。こちらが過去の破産の理由です。
Why Donald Trump’s Companies Went Bankrupt
https://www.thoughtco.com/donald-trump-business-bankruptcies-4152019
過去の破産が理由で彼の銀行への信用は無く、お金を貸してくれる銀行はアメリカにはありません。そのためドイツのドイチュバンクから借りているというのは広く知られています。そしてこの銀行はロシアのマネーロンダリングに利用されていると言われています。
2013年ミスユニバース、モスクワ大会
もう一つのロシアとの付き合いはトランプが主催者であるミスユニバースの大会をロシアで開いたことです。この時にトランプはたくさんのロシアの要人と会っています。ビジネスで会うということは交友関係を築くということです。ロシアであった政界・経済界の要人達とその後の交友を続けている可能性があります。これらは大統領選よりずっと前のことです。
大統領選の責任者、ポール・マナフォート
2016年の大統領選中にトランプ陣営の選挙参謀を務めたのがポール・マナフォートです。いわゆるワシントンに在住する政治屋の一人です。彼は弁護士資格を持っていますが、 1980年代から政治コンサルタント、ロビーイスト、外国の政治家の仲介役などの仕事をしてきました。特に近年はウクライナのロシア寄りの大統領 Viktor Yanukovych の政治コンサルタントも務めこの仕事をしている時に有力なロシア人との関係も築いたようです。
その有力なロシア人の一人で鉄鋼王の Oleg Deipaska と共同事業をして失敗、数十億円の借金を作ったらしい(詳しいことは不明)。その後トランプの大統領選の選挙に無報酬で参加しています。無報酬で仕事をするということは報酬は別の形で手に入れるつもりだったと考えられます。
(この経緯を考察するとトランプを大統領にする。その後大統領の政治力でロシアの経済封鎖を解除するようにもって行く。その代償として借金を返済する計画。と憶測してしまうのだがあくまでもこれは推測であり。第三者が疑惑を持っても明白な証明ができない限りこの見方は疑惑のままです)。
この彼は長年の政治屋としての経験から非常に有力な選挙活動の仕事をしているらしく、ある政治家は彼がトランプ陣営にいなかったらトランプの当選は無かっただろうと述べています。(早めに現時点までの経緯を書きたいので軽く書いています。)
ロシアの女スパイ、マリア・ブティナ
彼女の経歴をさらっとwiki で見たのですが書かれていることを簡単に記します。彼女は現在30歳。シベリアで育ち銃を持って動物たちと関わることに小さい頃から慣れていた。大学で政治学を専攻。その後「銃を持つ自由」協会を自分で設立しました。ロシアでは銃を持つのが非常に厳しく規制されています。23歳頃のことです。 その後アレクサンダー・トーシンというプーチンと近いロシアの有力者と共にアメリカとロシアを何度も行ったり来たりしています。
普通大学を卒業したばかりの若者がこんなことはできないですね。大学時代にスカウトされて以前から計画されていたこの職に就いたとしか思えないです。
2013年にロシアでアメリカの共和党の政治関係者 ポール・エリクソン に会い親しい関係になる。2015年にアメリカの大学院に留学。その頃から全米ライフル協会との関係を築き始めます。
メディアが推測するのはロシア関係達は合法的にアメリカの政治家に政治基金を流すことを画策した。そこで計画したのは全米ライフル協会を通して政治基金を有力政治家に渡し、ロシアよりの政治をしてもらうようにする計画だった考えられています。
トランプが大統領になってした記者会見で一番最初に彼女を指名し彼女がした質問はロシアへの経済制裁を解くつもりはあるのかという質問です。 それに対してトランプは「自分はプーチンととても仲良くやっていけると思うロシアへの経済制裁は必要ないと思う」と答えています。
彼女は逮捕され裁判にかけられています。
NATO 脱退発言、アフガン発言、モンテネグロ
昨年12月にトランプ大統領は NATO から脱退したいという発言をしました。元々そのような発言は前からしていたのですが、大統領としてそんな発言をしたのでアメリカの保守派を愕然とさせます。NATO はアメリカが西側の国々をまとめてロシアと戦う要の組織です。アメリカがNATO を脱退したらロシアの利益になります。
さらにMSNBCのキャスター、レイチェル・メドーが彼女の報道番組でトランプ大統領の奇妙な発言について指摘しています。「ロシアのアフガン侵攻はアフガンのテロリストと戦うためにした侵攻だった」と発言したのです。この考え方はロシアが最近自分達の過去を正当化するために新しいプロパガンダとして報道していることです。アメリカではアフガン侵攻など遠い過去のことはほとんど報道されることもなくこのような歴史に反した考え方をする人もいません。
またヨーロッパの小国モンテネグロの大統領についてロシア側の政治的な見方をする発言をしました。サミットでヨーロッパに行った時にモンテネグロの大統領に対して無礼な態度をしたことも変だと指摘しています。
海外政治の難しいことがほとんど理解できていないトランプ大統領が唐突にこのようなことを言い出すのは誰かがロシア寄りの考え方を吹き込んでいるのではないだろうか。一体どこから誰がこのような考え方を彼に刷り込んでいるのかと疑惑を投げかかていました。
続く: