DNA検査15:白人チェロキー01

米国の白人の中のアメリカ先住民の遺伝子について書きます。

エリザベス・ワレンのニュース

今年10月の大ニュースとなったのが民主党の女性議員で次世代の希望の星と見られていたエリザベス・ワレンです。多分2020年の大統領選に出るだろうと言われています。

彼女はオクラホマ州の出身で現在はマサチューセッツ州の上院議員。経歴はいくつかの大学で法律を教えた後最終的には一番権威のあるハーバード大学で法律の教授をしていました。その後政治家に転身しました。

彼女が2018年秋のニュースを賑わした理由はハーバード大学の教授だった時に大学でネイティブアメリカンとして登録されていたからです。アメリカは白人支配の国ですが名目的には平等を目指していますので少数民族に対する優遇策をいろいろな所でしています。彼女はネイティブアメリカンとしてハーバード大学で優遇を受けて採用されたのではないかと疑惑を持たれていたのです。

例によってドナルド・トランプは(自分は多数の突っ込みどころがあるにも関わらず)政敵を攻撃知る時に執拗に一点に集中して攻撃してきます。エリザベス・ワレンについては「彼女は全くネイティブアメリカンに見えない。DNA検査をしてネイティブアメリカンが証明されたら1ミリオンドルを彼女の希望のチャリティに寄付してやる」と2012年頃から執拗に攻撃していたのです。

彼女は2020年の大統領選を目指していますからこの一点攻撃を今の時点で解決していた方が2020年まで長引かせるより良いと考えたのだと思います。DNA検査をしました。

家族の歴史

こちらに彼女の家族と家族の歴史について述べた動画があります。

Elizabeth Warren’s family story

0:22  米南部出身の彼女の三人の兄たちは共和党だそうです。
0:30  このひげの濃い人は彼女のおい
0:34  彼女のいとこ。チェロキー族に正式登録されている人だそうです。
0:39  エリザベス・ワレンの娘です。
0:43  彼女の母はオクラホマ州西部のインディアン地区で育ったのだそうです。
1:02  彼女の父の家族は彼女がインディアンであることを理由に結婚に大反対。
1:05  彼女の母親の家系はネイティブアメリカンの血を引いているのだそうです。
1:09  このような差別は当時は一般的だったのだそうです。
1:16  そのような理由で母親が19歳、父親が20歳の時に駆け落ちをして結婚。
2:02  だからと言って私が働くことに置いてこのような背景を利用したことは無い。
2:10  「チェロキー」「ポカハンテス」「嘘つき」と罵倒されている動画が続く。
2:24  大学が彼女を採用したのは彼女の能力によるものだという結論に続く。


彼女の両親と三人の兄達と一緒に写った写真(ネイティブアメリカンに見えますか?)

遺伝子検査の結果

DNA検査の結果ですが、6世代から10世代前に一人のネイティブアメリカンの祖先がいた可能性があるのだそうす。64分の1から1024分の1ネイティブアメリカンの血が混じっているという結果が出ました。別の言い方をすれば98.44%から99.9%白人である結果が出ました。

しかも一般人と同じように検査したものではなく23andMe の関係者である専門家に特別に依頼して検査をしてもらったものです。

遺伝子検査の結果は(本人はネイティブアメリカンの遺伝子が出てきているではないかと言っていますが)ほぼ99%白人です。

Elizabeth Warren: DNA test finds ‘strong evidence’ of Native American blood
https://www.bbc.com/news/world-us-canada-45866168

発表のその後

結局遺伝子検査をして発表したのが良かったのか悪かったのかわからない結果になりました。「ポカハンテス」言われることは無くなったかもしれませんがほぼ99%白人だったのにネイティブアメリカンだと言っていたので「嘘つき」というレッテルは付きまといます。また99%白人であるののネイティブアメリカンと言っていたことで嘲笑され続けています。

また両親がネイティブアメリカンということを理由に駆け落ちしたという彼女の言い分も嘲笑される原因になっています。「両方とも白人じゃないか」と、、、

2020年の大統領選の民主党候補として彼女は大きな存在だったのですが、この遺伝子結果発表とその後のアメリカ社会の反応でかなりしぼんでしまった様子です。

南部の白人達の信仰

しかし私が思うに彼女は嘘をついていたわけではないのだと思います。彼女は祖先からの言い伝えを信じていたのだと思います。2010年代から遺伝子検査が盛んになり先祖からの言い伝えの多数が本当ではないとわかってきています。今では知識のある人はこのような主張には慎重になります。しかし遺伝子検査が無かった時は何十年も親や祖父から聞いてきたことを何の疑問も持たずに信じてきている人がほとんどだと思います。

アメリカの黒人が自分達の祖先はネイティブアメリカンだと信じてきたことと同じです。

アメリカの白人社会でネイティブアメリカンの祖先がいると信じているのは南部の白人が多いのですがそのことについて続けて書きます。

続く:

下記の二点に注目

彼女の動画の中の下記の二点に注目してください。

0:34  彼女のいとこ。チェロキー族に正式登録されている人だそうです。
0:43  彼女の母はオクラホマ州西部のインディアン地区で育ったのだそうです。

関連記事:DNA検査12:北米先住民の遺伝子01

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