車住族35:クリスマス キャンプ_02

車住族34:クリスマス キャンプ01 の続きです。

砂漠の朝

砂漠の朝です。昨夜早く寝たので早く目が覚めました。

東の空は太陽が昇る準備をしています。

西の空は昨夜の満月がまだ輝いています。

私の車の中。まだ窓の目隠しはそのまま。しかしサンルーフから外の光が入ってきています。前の窓ガラスの目隠しは昼間日よけのために使う簡単なものです。ここは別に危ない場所ではないと思ったので簡単設置にして手間を省きました。

朝一番の太陽の光がさして来て長い影が伸びています。満月もそろそろ沈む頃。

ソーラーパネルを設置、朝食

太陽の光がさして来て一番先にしたことはソーラーパネルの設置です。バッテリーは昨日の朝9時から稼働していたので目盛りが一番下になっていました。ほぼ使い切りの状態です。早く充電しなければなりません。充電完了の目標は午後1時頃。

次にしたのが朝食の準備。フランスパンをトーストして、その後目玉焼きを作りました。キュウリを切って添えます。パイナップルは家から切って来たもの。昨日の朝は一旦出発したのに完熟したパイナップルがあったのを思い出しもう一度帰って切って持って来ました。出発がさらに30分遅れた原因です。

朝の集会

朝8時に朝の集会がありました。(参加不参加自由)

新しく来た人の名前と出身州を自己紹介して、本日の活動を紹介します。基本的に自分は今日OOマイルの遠足をするのだが一緒に来たい人は居るか等と聞いて仲間を募ります。

このキャラバンのホストをしていたブライアンによると数日前遠足をした時には大きな角のある山ヒツジの群れに遭遇したそうです。それを聞くと行きたくなるのですが、ソーラーパネルで充電していますので放置したまま出かけることができません。

なぜか白人ばかり

上記の集会で集まった人の内の一人が「なぜ白人ばかりなの?」と言う声。そういう彼女はアジア人の混血に見えます。

「白人はジプシー生活がかっこいいということができるが、黒人、特に黒人男性は既に社会の中で状況が悪いのにジプシーのような生活をすると自分自身を苦境に陥れる(ギャングと間違えられて警察に撃たれたりする)ので絶対に社会的に危なさそうな人達と間違えられるような状況に自分から入ろうとはしないと聞いたことがある」と説明。「そういえばそんな話を聞いたことがあるね」と周りの人達がうなずく。

「黒人女性は黒人男性ほど危なく見られないがそれでも普通の人はキチンした人だと見られるように努力するのでジプシー生活は避ける」

「ではアジア人はどうなの?」というので「多分アジア人はこんなことが白人社会で流行っていることなど知りもしないのでは?」と答える。「あなたが流行を起こしたら」というので「興味ありません」と答える。

ソーラーパネルの充電状況

ソーラーパネルは車の向きを変えて後部に100Wのソーラーパネルを設置することにしました。これだと前扉の邪魔になりません。ソーラーパネルを車体に止めているのは強力マグネット6個です。実は実際にこのようにして設置するのは初めてです。

車に止めているのが100Wのソーラーパネル。タイヤ付近に立てかけているのが50Wのソーラーパネル。合計で150W分のソーラーパネルです。

太陽が高くなると段々と発電力が強くなります。93ワットになりました。

更に太陽が高くなると102Wを記録!合計150Wの70%近い電力を発電しています。
家庭のコンセント(約50W)の約2倍の電力をバッテリーに供給しています。
なかなかすごいです。

100Wの電気供給力があれば約5時間でこのバッテリーを100%充電できます。しかしそれは実際にはあり得ないですね。晴天が5時間続くということはなかなか無いですから。

ソーラーパネルの設置を終り充電を待っている間に他のキャンパー達に挨拶したり車の中を見せてもらったりすることにしました。

古いクラスC

このクラスCの持ち主はミズーリー州から来た人です。一か月前にこのクラスCの車を craigslist で見つけて買ったそうです。購入価格は2000ドル。確か1979年の車だそうです。

車の外に設置しているソーラーパネルは300Wのもの。携帯から操作ができるそうです。

車の中も見せてもらいました。奥がベッドで手前が台所になっています。

車の外から見たようす。一人用には十分な大きさですね。

改造ミニバン

こちらの女性はワシントン州から来た女性です。大型バンを改造したキャンピングカーです。確か車の購入代金が3500ドル。改造に1500ドルかかったと言っていました。

前の助手席は後ろ向きにも回転することができます。

バンの奥に大きなベッドがあります。
ベッド側に向かって右が道具置き場や冷蔵庫置き場。左側が台所です。

ベッドの下は物置き場。物置き場は後ろのドアからも開けることができます。

実は彼女は妹と一緒にここへ来ていました。妹の車はもう少し小さいミニバンで彼女の車のすぐ近くに駐車していました。なぜ一緒の車で旅行しないのかと聞くと「NOOOO!」と答えました。(笑

古いシャトルバス

午前中はキャンプ場のあちこち出かけて行っておしゃべりをしていました。すると朝方話をしたアジア系の混血らしき女性が「お茶にご招待」したいと言って気ました。

こちらが彼女の車。シャトルバスのように見えます。

話を聞くとつい最近3500ドルで購入したのだそうです。買う時持ち主が運転させてくれずギャンブルをして買ったのだとか。後で調べるとタイヤを全て取り換えなくてはならなかったそうです。そしてもう一か所問題があったのでそれも修理しました。

車の中はまだ整理整頓が行き届いていなくて雑然としています。
こちらがかの女が出してくれたお茶。

実は彼女の母親は日本人です。60年前(1958年)にアメリカ人の軍人として結婚してアメリカに来たそうです。当時日本はアメリカに取ってはまだ敵国のような状態だったため子供たちに日本語を教える必要性も感じなく教えなかったのだそうです。

母親は自分の子供たちを「良きアメリカ人」に育てるのに必死で日本語を教えることはしませんでした。また母親自身も英語を覚えたい気持ちが強く子供たちが学校で英語を学ぶのを自分の英語を学ぶ教材にしていたのだとか。

「日本に住んだことはあるか」と聞くと、子供時代に母親がホームシックになり父親が日本に転勤願をだして二年間済んだそうです。しかしアメリカ軍基地の学校に行ったため日本語を学ぶ機会はなかったのだそうです。

話を聞いていると彼女にとって日本とは母親を通して知っているだけの遠い国のようでした。

昼食うどん

キャンプ場のあちこちに行って話をしたり写真を撮ったりしていたら午後もすでにかなりの時間になっていました。ソーラーパネルの充電は2時頃やっと終わりバッテリーは100%の状態になりました。

2時半頃になってしまったので近くの町ボレロ・スプリングスを見に行くのは計画は中止。明日出かけることにしました。明るい時間は少ししか残っていなくて5時半頃にはすぐ暗くなるからです。

これが私の車内のようすです。

今夜の昼食、なべ焼きうどんです。

夕陽、キャンプファイアー

夕方4時頃に集会がありました。いつもの通り新しく来た人の紹介と今後の予定についてと雑談です。

その後一旦解散して夕陽を見ながら簡単な夕食。

夜暗くなるとキャンプファイアーを囲んで雑談をします。

今夜も満月です。

こうしてクリスマスキャンプの二日目も終わりました。

続く:車住族36:クリスマス キャンプ_03

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