DNA検査01:遺伝子検査の流行

日本ではあまり話題になってはいませんが、アメリカでは2015年頃から遺伝子検査を受けることが流行っています。旅行の話題とは違いますがアメリカの話題です。他の人が書く前にこの話題を書きたいと思います。

ネットで結果発表が流行

その流行が明確にわかる現象としてはその遺伝子検査の結果をユーチューブ等で発表する人が激増しています。

ユーチューブでは動画を掲載する人が自分の動画を劇的に仕上げ、アクセスを増やそうとして面白い動画としてあげますね。彼らは少しでも面白い動画を見せようとしているのですがその話題作りの一つが自分のDNAを検査した結果を見る様子を録画してユーチューブで公開するのです。

値段が激安になる

以前は遺伝子検査をするのにはもっと高い料金がかかったのですが、2015-20166年頃から遺伝子検査をする会社が増え料金が激安になりました。今では普通の値段が100ドル、約一万円程です。これがクリスマス時期や特別企画で70ドルとか80ドルぐらいになることも頻繁にあります。また家族の二人分が100ドルなんて値段もたまに出てきます。すると安いですからだれでも気軽に検査ができるのです。

(こちらのの 23andMe は一か月程前に新しく150の地域のデータを追加して内容がより詳しくなったと書かれています)

最近の流行は誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントでこの検査キットを贈ったりもらったりするのが流行しているようです。

祖先がわからない移民の多いアメリカ人

アメリカ人がDNA検査を受けようという動機は日本人よりはるかに高いと思います。先祖が比較的わかりやすく戸籍もはっきりしている日本人だと調べる必要性があまり無いのです。しかし移民の寄せ集めのアメリカ人にとっては自分の祖先がはっきりわからない人達が非常に多いのです。

しかも民族、人種がごった混ぜになっている場合が多く、自分は何パーセントヨーロッパ系なのか何パーセントアフリカ系が混じっているのかがわからない人達が多いのです。

またアメリカは養子縁組の数も多いのです。養子で育ったため自分の遺伝的先祖の情報が全くない人達にとっても自分のルーツを探す一つの手段になっています。

遺伝子検査の会社

代表的な遺伝子検査の会社は次のような会社です。 AncestoryDNA,  23andMe, MyHeritage 等があります。それぞれの会社によって良いところ悪いところがあります。例えば日本人や中国人・韓国人は東アジア系ですが、AncestoryDNA はこれらを一括して東アジア人としています。あまり区別がついていないようです。23amdMe は東アジア人の識別は一番良くできていて中国人と日本人の区別はついています。しかしそれでも韓国人の識別は少し弱いようです。

(こちらのの AncestryDNA は最近に新しく350の地域のデータがより詳しくなったと書かれています。しかし 23andMeが150の地域の情報追加したと宣伝を始めた時にはこれは無かったのですが。その後すぐ350もの地域の詳しい情報を追加するというのはあまりにも時間が短すぎると思いますが。。。宣伝競争?中身が以前とどう違うのか不思議です。)

これらの会社は遺伝子自体を調べて調査結果を報告する会社です。しかしそれ以外にも前述の会社が調べたDNAのデータを利用者がダウンロードして再度ネットでアップロードすれば別の方法で特殊な識別をして見せる会社もあります。いろんな会社がいろんなサービスを提供しています。ただしそれらの特徴を見極めて利用する必要があります。

遺伝子検査の仕方

遺伝子検査の仕方は簡単です。まず検査会社のウェブサイトから直接購入するかアマゾンでDNA検査用具を購入します。この支払料金が検査料金になります。購入すると郵便で検査用具が送られてきます。その容器に書かれている番号と自分の名前、Email 等を ネットで登録します。そして用具を使い「つば」か「口内液」を容器に入れて遺伝子検査会社に送ります。すると6週間ほどして登録した Email に結果が出ましたとメールがきます。そして検査会社のウェブサイトにログインして結果をみます。

遺伝子検査でわかる事柄

自分の遺伝子が東ヨーロッパ、西ヨーロッパ、南アジア、東アジア等のどの地域にどれぐらいの比率で属しているかがわかります。例えば東ヨーロッパはチェコやユーゴスラビアですがそれが40%とか、西ヨーロッパはフランスドイツですが、それらに20%とかという数字で表します。東ヨーロッパ人と西ヨーロッパ人は遺伝的に明らかに違うものがあるのだと思います。

国別分類の%もあります。例えば日本人と中国人は明らかに違う遺伝子を持っているとようで中国人10%、日本人80%と数字が出てきます。これらの数字は検査会社が持っている基礎サンプルの数によって左右されるようです。基礎サンプルが少ない場合には誤差が多いのです。。しかし年々サンプル数が増えて来ていますので検査結果は向上しているようです。

お金を少し多く払うと医学的な見地からいろいろな病気にかかりやすい等の数字も提供されます。

また今まで検査を受けた人達と遺伝子的に近い人達が自分のデータに出て来ます。何代前のご先祖様が同じ人何人いうような情報です。そして連絡を取りたい場合はその人達にメールもできるようです。しかし他人に実名を知らせたくない場合はペンネームで登録も可能なようです。

遺伝子検査結果発表動画にはまる

アメリカ人はおおらかに遺伝子検査の結果を発表している人が多いのですが、それらの動画を見るといろんな面白いことがわかってきます。

参考までに日本のDNA検査の会社の料金も調べてみました。すると検査に5万円ぐらいするようですね。ちょっと高いですね。これでは気軽に調べることができません。DNA検査の会社はアメリカで大流行りしています。また彼らは販路を求めてますます世界中に販売合戦を繰り広げると思います。日本に進出してくる可能性も高いと思います。すると近い将来には日本での検査値段も激安になる可能性があります。するとたくさんの人達が気軽に遺伝子検査を受けることになると思います。その時には今アメリカの遺伝子検査結果で起きているような現象が日本でも起きる可能性があります。

最近は遺伝子検査発表動画をみるのにはまっています。これらの動画がなぜ面白いのかこれから少しずつ書きますね。

続く:DNA検査02:基本的な理解

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