DNA検査13:北米先住民の遺伝子02

ネイティブアメリカンの祖先がいるということはアメリカ人にとって非常に大きなもののようです。Youtube で目にしたいくつかの動画を紹介します。

先住民部族の一員(7wIg6FpGx1w)1/27/17

この動画主はクリスマスに姉妹からDNA検査をプレゼントされ面白そうだったので検査をしてみたのだそうです。彼の母親はポーランド人です。この人はあるネイティブアメリカンの部族に属しており部族の証明書は半分ネイティヴアメリカンとして発行されています。ですから彼のDNA結果の予想50%ポーランド人、40-45%ネイティヴアメリカン、残りはフランス人。フランス人というのはカナダ国境の(多分ケベック州)の近くの部族に属しているからです。

彼は自分の髪の毛の色や肌の色そして感の働くところなどがネイティブアメリカンの祖先の遺伝で受け継いだものだと信じてきたそうです。ところがDNAの検査結果が来てその結果に衝撃を受けました。なんとネイティブアメリカンの割合はわずか7%でしかなかったのです。他は4%西アジア人でその他の89%は全てヨーロッパ系でした。

動画の2:36 の所でネイティブアメリカンの祖母とその兄弟姉妹の写真を見せています。しかし祖母と家族の外見はどう見てもヨーロッパ系の割合の方が高く見えます。しかも動画主は祖母の夫である祖父のことについては全く触れていません。もし祖父が白人なら彼の父親のネイティブアメリカンの割合は祖母のさらに半分になることになります。そのあたりの計算が全く考慮されていません。

どちらにしても彼のDNAの結果が7%であるということは彼がネイティブアメリカンだと信じてきた祖母は実は25%ネイティブアメリカンでしかなかったということになります。

この動画で学べることは90%以上もネイティブアメリカンでなくてもネイティブアメリカンの証明書が発行されているということ。また祖母の写真を見せてネイティブアメリカンだろうと本人が言うのに客観的に見て全然そのように見えないことです。本人が信じればそう見えてくるののだと思います。

しかし彼は間違いなく7%の割合でネイティヴアメリカンでした。

アフリカ系米人(SXFjTx1DRM8) 6/13/13

ネイティブアメリカンのDNAの関連動画を見ているといつも気になるのはこの人の動画です。アフリカ系の祖母と曾祖母の写真をネイティブアメリカンの写真と並べ、「コンドルは飛んで行く」の音楽に合わせて動画を作っています。「コンドルは飛んで行く」ご存知のようにネイティブアメリカンの象徴的な音楽です。

動画に使われている写真は大昔の写真ですから当然笑顔は無くどれも生真面目な表情の写真です。当然古いネイティブアメリカンの写真も生真面目で口をきつく結んでいる写真 です。

1:08に曾祖母とネイティブアメリカンの比較写真が出てきます。二つとも口をきつく一文字にしている一点はとても似ています。しかし鼻の形状がネイティブアメリカン系とアフリカ系はとても違います。もう一つは3:35 の時点でネイティブアメリカンの人の若い女性と祖母の写真を並べて見せて非常に似ているだろうというのです。確かに少し丸顔であることと小さな鼻の形が似ていますが鼻の下の面積と形状が決定的に違います。

動画主は最後にDNA検査の結果を見せ自分は1.1%ネイティヴアメリカン&東アジア系という結果が出た! というのです。

一体1.1%のためにどういう動機でこの動画を作ったのかという疑問になります。98%はネイティブアメリカではないのです。コメント欄のやり取りをみると動画主はアフリカ系の学者のGates という人が書いた論文でアフリカ系の人達の家庭になるネイティブインディアンの伝説は白人の混血を隠すためにあるのだということについて反論するために作ったというのです。

アフリカ系アメリカ人の家庭に伝わるネイティブアメリカンの先祖の伝説は白人の混血を隠すのではなく実際にネイティブアメリカンの血は存在するので自分の家に伝わる伝説を信じろということを言いたかったようです。

しかしゲイツ氏の論文でも約19%の黒人はネイティブアメリカンの血を1%-2%受け継いでいると書いていました。

この動画で学べることはわずか1.1%の割合でもネイティブアメリカンのDNAがあるということは非常に重要なことのようです。そしてネイティブアメリカンのDNAを祖先の外見に求めている人はどんな些細な形状でもそのように見えて来るようです。

ゼロ%だった!なぜ?(T42SqFu2flA) 12/5/2011

この動画はさらに過去の2011年にアップロードされた古い動画です。当時は現在のようにDNA検査料金が安くなかった頃でした。当時から累計して現在では1.4ミリオンビューがあります。白人男性の彼がDNA検査をしたところネイティブアメリカンのDNAが全く出てこなかったなぜなのだろう。その原因を説明するという動画です。

この動画主はある論文を引用して説明しているのですが、基本的にハプログループについて話しています。しかしハプログループは極めて大きな分類で多数の人口がいるので人種の特定にはあまり役に立たないのです。論文も長く彼の説明も分かりにくいので深入りすることはしません。

簡単に言うと彼の祖母の祖母Aはケンタッキーのインディアン居住地で育ったインディアンだ。彼女はパイオニアとしてケンタッキーに来た半分インディアンの祖母の祖父Bと結婚した。彼女の娘Cの孫娘Dは自分の祖母だ。彼女は祖父Eと結婚した。祖父Eは半分インディアンだ。

しかし面白いのは 19:40 から見せている彼の祖先の写真です。最初の写真が彼の祖母の祖母Aである女性。ヨーロッパ系のがっしりとした昔の女性に見えますが、彼によるとネイティブアメリカンだそうです。次に19:55に出てくるのがその人の娘C。彼の説明によるとネイティブアメリカンとのハーフだそうですが、「明らかにネイティブアメリカンに見えるだろう」と言います。でも白人社会でも通じると思うと追加で述べています。次に21:15で出てくるのが二番目の人の孫娘Dと彼女の夫である彼の祖父Eの二人が並んで写っている写真です。彼によると祖父の方も半分ネイティブアメリカンなのだそうです。しかし私の目には彼が紹介した祖先の全てが純粋なヨーロッパ人に見えます。

この動画から学べることは他の人が見ると彼の祖先は全員純粋なヨーロッパ系に見えるのに本人にとってはネイティヴアメリカンが混じっているように見えているいることです。本人が信じてそう思えばそのように見えてくようです。

人は自分の求めるものを探す。

私の感想

一番目の人は少なくとも7%のネイティヴアメリカンの結果が出ていましたが、二番目と三番目の人達は98%以上違うのにも関わらず必死でネイティブアメリカンを証明しようとしています。それだけ彼らに取っては家族内で伝わる伝説の信仰とネイティブアメリカンが祖先にいるということは重要なことなのだと思います。

これだけ書くだけでかなり疲れましたのでここでひとまず休憩。

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