この日の予定はオリンピック国立公園を南下して行きタコマ方面に行きます。
朝食、Hoh Rain Forest を去る
この日は残り物のマフィンの半分とトマト、アボカドで簡単な朝食です。
Hoh Rain Forest という名前にふさわしい湿気のある森です。
こちらも湿気の多い風景。まるで日本の自然のようです。
Hoh 居住地 (R11)
昨日行ったところはオリンピック国立公園の中の Hoh Rain Forest という場所だったのですが、本日車を運転していると「Hoh Reservation=ホー族居住地」という道標が目につきました。
これは絶対に行って見るべきだと思いそちらの方向へハンドルを向かわせます。
運転している間に見えてくる風景はオリンピック国立公園の中の Hoh Rain Forest とほぼ同じです。実際すぐ近くなのでほぼ同じというのは偶然でもなんでもありません。
居住地の中をドライブして回ったのですが小さな集落が一つあるだけです。奥の方へ奥の方へドライブしていくと一人だけ家の外にいる人がいました。その人にこのインディアン居住地のことについていろいろと質問したり会話したりしました。そしてここから海までは遠いのかと聞くとすぐそこだ、約一分で行けると言います。そして案内してあげるというのです。
最初は私の車でと思ったようですが旅行中で車内に荷物が沢山あるのがわかり自分の車でゆくことにします。もう一人妹か姉か、多分妹が運転してゆくことになりました。
海岸に着くとここが自分達の祖先が住んでいたところであそこに長屋があったと言います。(この辺りの人たちは長屋で冬に集団生活をするというのが共通した文化のようです)
しばらく説明してくれた後は彼はなんと歌を歌ってくれるというのです。歌の名前は「ダンジョージチーフの祈りの歌」妹さんも伴奏のように歌を歌っていました。多分主線を誰かが歌い他の人達が伏線を歌うのではないかあと思いますがよくわかりません。
その後妹さんが帰り、今度は海岸へ歩いていってあそこからあそこまで自分達の居住地だと説明してくれました。かなり小さな範囲です。
この部族の現在の登録人数は約100人だけでこのままでは20年後には誰もいなくなってしまうので現在の血族必要率25%をもっと緩くしようかという議論もなされているそうです。
そのような話の後また別の歌を歌ってくれました。こちらの歌のタイトルは「Puddle Song=船漕ぎ歌」です。
そしてまた今度は「Love Song」を歌ってくれました。聞くと彼は父親がチーフだったこともあり小さな頃から歌を教え込まれてきており一日中でも歌うことができるのだそうです。
父親が元チーフでまだ存命中とは素晴らしい。もう一度来たときはお父さんのインタビューをさせていただきたいと聞くとOKだと言います。昔の話を是非聞きたいので次回の楽しみが出来ました。昔の話は大好きです。
歌も歌ってもらって大感激でした。これは今までで最高の出来事です。
歌を歌ってくれた海岸で見た野生の花です。
この花も同じ海岸でさいていました。
この白いお花が一番咲き乱れていました。
Quinault 居住地 (R12)
実は本日の目的はQuinault Nation=クイナールト部族国です。どういう基準で旅行の目的を選んだかと言いますと、グーグルマップを見ながら大きなものから訪ねて行って見ようと決めたのです。
アメリカ中にインディアン居住地は500以上ありますから小さなインディアン居住地は次の機会にするつもりでした。ワシントン州には大きなインディアン居住地が4つあります。その大きな4つの居住地の内の一つがQuinault Nation=クイナールト部族国なのです。
運転中に疲れてきて眠くなったので道の脇に車を止めてついでに朝作ってきたサンドイッチのお弁当を頂きます。サンドイッチはこんな時におにぎりと同じでとても便利です。
そういう訳でやって来たのがTaholah の町です。
海岸沿いの町で海辺では海水浴をしている人たちもいて夏の雰囲気がいっぱいでした。地元民だけでなく観光客らしき白人の人達もちらほら見受けられます。
海岸には流れ着いた木材が沢山あったのですが、ホー居住地も流木が沢山ありました。ワシントン州のインディアン居住地の海岸は自然のままで日本の普通の海水浴ができる海岸はこのような流木を取り去った後だったのでしょうか?自然に放置していれば流木が山積みの海岸になったのでしょうか?気が付きませんでした。
土手に沢山のゴミが散乱しています。
よく見るとどうも花火の後のようです。独立記念日が近づいてきていますので花火ムードが盛り上がったいるのかもしれません。
ガソリンスタンド兼食料品店の前に車を停める。
屋根の右側の絵を拡大してみるとこんなデザインです。左側にはQの文字があります。
観光客相手の出店をしている人たちがいました。
サケとインディアンのフライブレッドとマカロニサラダとメキシカン豆の組み合わせで20ドル。ちょっと高いような気がするのですが、先ほどサンドイッチを食べたばかりなのにどうしよう、
みるとお兄さんが暑いのに煙の中で奮闘しています。自分達はサケ食い民族なのだと言っています。旅行先ではその土地の名産を食べてみたくなりますよね。いままでサケ漁で生きてきたという先住民の場所にいくつか行きましたが食べることができるような状態で提供してるところはどこにもありませんでした。
フライブレッドは小ぶりで特に買って食べたい気分にはなりませんでした。メキシカン豆は特にどうってことはないですし、マカロニサラダはどうでもよい感じ。でもここの部族の部族料理のサケの焼き物には興味があります。
結局迷った末に20ドル出して購入。(さっきサンドイッチをたべたばかりなのに、、、)
Quinault族居住地を後にします。
ドライブしていてしばらくしてサケの焼き物はやはり焼きたてを食べた方が良いのではないかと思いまた車内でお食事。
このサケの味ですが、美味い! スモークがかかっていて超美味しかったです。
この日の夕食はメキシカン豆とマカロニサラダを一緒に食べました。
こちらの地図がシアトルとQuinault Nation=クイナールト部族国の地理上の関係です。
走行距離
この日の走行距離は207マイル(=333km)でした。
続く