トランプ02:窮地に陥る

トランプ疑惑01:小説より面白い の続きです。

チャリティー疑惑 (2018.12.18)

12月の中旬に二人のトランプ関係者が起訴され裁判になった直後の出てきたのがトランプが運営するチャリティー疑惑です。ニュースによると彼が運営していたチャリティーは個人の財布代わりに使われて来ていたと報道されました。

このチャリティーでは2016年の選挙期間中には多数の団体に寄付をしたのですが、大統領に当選した後の2017年には全く寄付はされていません。またこのチャリティーで今までで最大に寄付はセントラルパークの噴水を修理するために使われました。しかしこの噴水はトランプタワーの目の前にある噴水です。これはトランプタワーの見栄えをよくするための効果があります。

他にはチャリティーのオークションで購入された二つの肖像画はトランプ自身の肖像画だったのです。また今までこのチャリティーで使われてきたお金で一番少額のものは8ドルでした。しかもそのお金は彼の息子が小さい時にボーイスカウトに入会するための入会金でした。

これらの問題がニュースになりこのチャリティーは閉鎖されました。ただし残りの金額はニューヨーク州の他のチャリーティーに分配されることにされての閉鎖です。この結果彼と彼の家族全員は今後10年間はチャリティーの役員になることを禁止されました。

クリスマスが近づく

クリスマスが近づいたこの頃は “We wish you a Mueller Christmas” 歌詞を目にすることが多くなりました。トランプ個人のスキャンダルが多くなりすぎ危機感が高まります。

シリア撤退 (2018.12.19)

トランプ大統領の個人へのスキャンダルが段々大きくなっているクリスマスの頃突如シリア撤退を発表。アメリカ軍関係者を驚愕させました。シリアを撤退すると中東の安定のバランスが崩れます。しかもアメリカが敵とするロシアとISISの利益になります。一体誰がこんなアドバイスをしているのかニュース解説で激しく語られていました。

ロシアの会社への経済制裁を解く(2018.12.19)

トランプはシリア撤退のニュースの影でロシア会社への経済制裁を解くと発表。 プーチンと近い関係にあるらしいこの人なのですがロシアの鉄鋼王らしい。制裁を解くことで彼の会社は一日に何億もの利益が出るのだそうです。

トランプの決定に議会が反対するには民主党だけの投票では足りず共和党の議員達の票も必要。一か月以内に反対しなければトランプの決定が有効になってしまいます。

マチス国防長官が辞任 (2018.12.21)

トランプ大統領の外交政策に抗議してマチス国防長官が辞任を発表。トランプ大統領に辞表を渡すのではなく、アメリカ軍から辞任の理由を書いた手紙が発表されました。自分から辞任するというとトランプ大統領のプライドを傷つけクビにしたことにされそうなのでアメリカ軍から発表したものと推測されました。

しかしマチス国防長官は退職時期を2月末までと発表していたのにも関わらずトランプ大統領は12月末までで良いと発表。プライドが許さなかったのでしょう。

続く:

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする