DNA検査12:北米先住民の遺伝子01

白人家庭に伝わるネイティブアメリカンの祖先について書きます。

北米先住民の遺伝子

たくさんの北米黒人家庭に存在する祖先がネイティブアメリカンだったという言い伝えに反して遺伝子検査をした結果遺伝子が出てこなかったということについては書きました。同じように白人家庭にも祖先が先住民だったという言い伝えがたくさんあります。Youtube のDNA検査結果発表動画を見るとそのことについてコメントしている動画もたくさんあります。

DNA 検査結果の動画 1 (ekpiiAg3LJA) 04/28/17

白人女性のDNA結果です。(West Europe=21%, East Europe=19%, Scandinavia=16%, Irish=16%, Iberian=14%, Italian=9% )

2:17 女性:ネイティブアメリカンが無いわね。 だって、私はこう教えられてきたのよ。私の父方のおばあさんのおばあさんは100%ネイティブアメリカンだって言われてきたのよ。もしかしたらおばあさんのひいおばあさんかもしれないけど。

男性:嘘だったってことなのかな。

女性:だって両方から50%のDNAを受け取るわけだから。。。

男性:しかし、ゼロ%だよ。だったら彼女が嘘を言ったのか、それとも。。。ちょっとまってここにはマサチューセッツの早期移民のことについて書いているけど。。。でもゼロ%というのは問題外じゃないの?

女性:すごいショックだわ。私は少し色が黒いでしょ。それがそのネイティブアメリカンから来ていたと思っていたのよ。

男性:もしかしたらそれはイタリア人から来ていたのかもしれないね。

女性:すごく面白い。でもショック、ネイティブアメリカンが無いなんて。。。

DNA 検査結果の動画 2 (vWP5x9pyMYg) 12/03/14

自分父親の母方からの言い伝えでは祖先にネイティブアメリカンの祖先がいたとい言い伝えがある。そこで自分と父の両方ともDNA検査を受けてみた。でも両方ともネイティブアメリカンのDNAは全く出てこなかった。そこでなぜネイティブアメリカンのDNAが出てこないのか説明をする。

DNAは両親から50%ずつ受け取るわけだ。完全に半分という訳でもないけどね。そして祖父母からは25%、曾祖父の代になるとさらにその半分。こうやってどんどん少なくなってゆく。だから祖先がずっと古い場合は1%になってさらにその半分になってゆくとするとほとんどなくなってしまう。

しかし全ての遺伝子が半分になるわけではないから自分の兄弟がその遺伝子を受け取っているけど自分は受け取っていない可能性もある。だから兄弟姉妹や叔父叔母のDNA検査もしてみると出てくる可能性もあるよ。

コメント欄A:情報ありがとう。つまりネイティブアメリカンでない人達の遺伝子には全くネイティブアメリカンのDNAは出てこないということだね。

コメント欄B:君のネイティブアメリカンのDNAは出てこなかった。なぜなら君はネイティヴアメリカンではないから。たくさんの白人が自分はネイティヴアメリカンだと主張するけど違うんだよね。全て嘘っぱち。動画主の返信:それが理由かもしれない、

コメント欄C:白人はネイティヴアメリカンがエキゾチックだと思ってネイティヴアメリカンのふりをする。自分達がアメリカに住む権利を祖先から受け継いでいると思ってもらいたいのだ。

AncestryDNA の公式動画(cfoeYtCIWAQ)4/12/17

私の曾曾曾祖母はチェロキーのプリンセスだった。(笑)違うんだけどね。これが一番よくある遺伝学の神話です。何世代にもわたって家庭内で伝わってきた伝説。そして親族の誰かがそれを信じてきている伝説。もしかしたら本当かもしれない。もしかしたら違うかもしれない。だからこの言い伝えについてはいつも疑問を持って受け取った方が良い。

もしも言い伝えが「チェロキーのプリンセス」だというのならそれは嘘だ。なぜならチェロキーにはプリンセスなど最初からいないから。もしかしたら酋長の娘かもしれない。しかし酋長の娘はプリンセスではない。

さてどうやってこの言い伝えを証明するか。一つの方法はDNAの検査をすることだ。(この後祖先が遠くなる程受け継ぐDNAの割合が少なくなることの説明をする)

さて曾曾曾曾祖母になると1.5%ぐらいの少量のDNAになるけど、もしほんの少しでもDNAが出てきたら家族内の伝説を信じても良い。しかしDNAが全く出てこない場合は他の方法で証明するしかない。例えば古い公式書類を探してくるとか。。。云々

コメント欄A:自分は遺伝学の専門家だ。自分の患者がこのような言い伝えの話をする場合はいつもチェロキーなんだよね。

コメント欄B:私の母はチェロキーの子孫だと言うのだが私のDNAを調べた結果ゼロだった。後でわかったのは遠い親戚の人達がチェロキーと結婚していた。多分ごっちゃになったのだと思う。

コメント欄C:たくさんの人達がネイティヴアメリカンの祖先を欲しがる理由は多分このアメリカの地に属する本当のアメリカ人になりたいのだからだと思う。

AncestryDNA の公式動画(geE7zsehccY)9/1/15

こちらもAncestryDNA の公式動画です。しかし白人女性が自分の家族のことについて話しています。ネイティヴアメリカンのDNAが検査結果に出てこないという質問が一番多いのだそうです。

アメリカ人の中には自分の祖先がネイティヴアメリカンだという言い伝えを持つ家族がとても多い。その数を数えてみると多分アメリカ人の半分の人達がネイティブアメリカンの子孫だということになります。それが嘘だとは言わないが、自分たちが信じている程本当ではない。

私の家庭にも昔からずっと伝わった言い伝えがあります。正確に言えば母方の祖父がネイティヴアメリカンだと言われてきていました。多分4分の一か8分の一ネイティヴアメリカンだと言われていました。彼はネイティブアメリカンのような外見でした。黒髪に濃い茶色の目と高い頬骨に肌の色もそれらしかった。彼の出身はアーカンソーでインディアンの居住地のオクラホマの近くだった。

この話が本当なのか調べるために母と彼女の二人の姉妹と二人のいとこ、全部で5人のDNAの検査をしました。しかし一人もネイティヴアメリカンのDNAは出てきませんでした。一体私たちのネイティブアメリカンのDNAは何処に行ったのかと調べたことについて話します。

DNAが出てこない理由には二つあります。一つはそれがあまりに昔過ぎること、もう一つはもともと祖先にネイティブアメリカンはいなかったということです。云々

1967年まで異人種間結婚禁止

どこかで見たのですがそのソースを見つけることができませんでした。しかしアメリカの白人の有色人種との混血率は非常に少ないです。白人の場合は基本ヨーロッパ人同士の結婚が多く、DNA検査をするとヨーロッパ系の率が非常に高くなります。

その理由はいろんな理由で生まれた混血の人達は黒人社会で育てられ生活をするからだと思います。昔は「One Drop Rule」というのがあり、一滴でも黒人の血が入っている場合は黒人に分類されました。そのため黒人の中の白人との混血率は段々高くなってゆくのに白人社会はヨーロッパ系だけで生まれた人が白人社会の中で生活をしたからだと思います。

しかもアメリカでは1967年まで異人種間の結婚は法律で禁止されていました。

異人種間の結婚が禁止だったわけですから白人とネイティブアメリカンの混血率も低くなります。(メキシコやラテンアメリカはそんなものはありませんでしたのでネイティブアメリカンの混血がたくさん存在します。)

続く:

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