車住族32:紹介 (Mini Van 改造)

車住族のキャラバン参加者の車の紹介の続きです。

コロラド州から来た女性

前日のポットラックパーティーが終わりキャンプファイヤーをしていた時、夜暗い中来たのがこちらのコロラド州からやって来た女性です。多分60歳代。コロラドは雪が降っていてとても寒かったと言っていました。

ミニバンキャンパー

彼女が乗っていた車は確かトヨタのシエナ、いわゆるサッカーマムのミニバンです。女性の一人キャンパーにはとても人気がある車です。女性一人なら寝る場所や最低限の生活空間が確保できます。しかも燃費は他の大型車に比べてかなり良い利点があります。

手前の扇風機はボブ・ウェルスが紹介していたものと同じです。

ベッドの下を収納スペースとして有効利用したくて高くしたのですが、ちょっと高くしすぎたと反省をしていました。低く改良をしたいそうです。

壮絶な過去と努力

彼女の話を聞いてその過去と努力にうなってしまいました。

彼女は数年前まではホームレスに状態だったそうです。しかも孫を二人育てていたのだそうです。理由は娘が夫の影響でドラッグ中毒になり CPS (Child Protection Service) から親権をはく奪されてしまったのだそうです。そこで彼女がティーンの上の二人を育てることになりました。一番下の4歳の娘は養女に出したそうです。裕福な家庭で幸せに育てられる方がはるかにあの子の幸せになるだろうと思うと彼女は言っていました。面会権は祖母である彼女は得ることができたが実の親である彼女の娘は面会権も得ることができなかったそうです。

彼女が言うホームレスだったという状態がどのようなものだったのか、ホームレス施設に住んでいたのかまでは具体的に聞きませんでした。娘は今でもドラッグ中毒でホームレスなのだそうです。どこにいるのかと聞くと娘とはもう4年間話をしていないと言っていました。

その後育てていたティーンの二人の孫たちは18歳になり自分の手元を巣立って行きました。

上の男の子(多分20歳ぐらい)は現在婚約者と二人で車で旅行して回っているのだそうです。実は彼女がこのような車生活をしようとした最初のきっかけはその男の子の孫の影響なのだそうです。

下の女の子は「おばあさんの世話をするよ」と言ってくれるのですが、「彼女は今自分の人生をスタートしたばかり、彼女の邪魔をしたくはない。自分自身の人生を楽しんでほしい」と思いその申し出は断ったそうです。

血漿(プラズマ)を売って車を買う

車住生活のアイデアは孫から得て、方法はボブ・ウェルスの動画で得ることができました。しかし彼女はお金が全くありませんでした。車も持っていませんでした。そこで彼女が取った方法が壮絶です。血漿(プラズマ)を売ってお金に変えたのです。

7か月間、週に二度採血をして血漿(プラズマ)を売り車を買う金3000ドルを貯めました。同じ血管から採血をすると血管が痛いので二つの血管から交互に採血をしたそうです。当然同じように血漿(プラズマ)を売っている人に会うことがあったわけですが中には同じ血管から採血をしていて血管の状態がとても悪くなっている人も見たと言っていました。この血液を採血していた7か月間はとても辛かったそうです。

彼女は今まで一度もキャンプなどしたことが無くこのような生活は全くの初心者。ボブ・ウェルスの動画を参考にしながら道具類も全て最初から買い揃えました。写真の通りコールマンのシングルバーナーストーブや調理器具が真新しく、新品のピカピカです。

車と道具類を揃えた後一週間コロラドで隠密キャンプをして過ごし旅立ち。そしてやっとここにたどり着いて来ました。

彼女は年金生活者です。彼女の年金の金額ではコロラドの住んでいた時はアパート代を払うとほとんど何も残らなかったそうです。しかしこのような車住生活をすると車の保険代を払ってもお金に余裕があります。お金が足りなければ動かなければ良いだけだよねと私が言うと頷いて笑っていました。(要するにガス代の出費が無ければ食事代だけで生活できます。)

私がボブ・ウェルスの企画にただ乗りするのが申し訳ないのでスティッカー6ドルを購入して来たとスティッカーを見せると、自分の場合は6ドルぐらいでは足りない、ボブ・ウェルスにはいくら感謝しても感謝しきれないと言っていました。

車住族間の格差

上記の話をしたのが日曜日の午前中。その後お昼頃に前に述べた通り二人分作った食事の半分を彼女に持ってゆきました。すると彼女の車に近いところに普通乗用車(セダン車)が駐車しています。前に来た時は見たことが無かったような気がするのです。

彼女に「あそこに乗用車があるのだが持ち主と話をした?」と質問をしました。すると「話はしたけど、彼女はあまりハッピーではない」と返答しました。「彼女は自分がセダン車で来たので誰も相手にしてくれない。ここまで来て話をしてくれないと言っていた」「自分から出かけて行って話をしないといけないよと言ったのだけど。。。」

確かに普通乗用車だと10万ドル以上もするような車を持つキャンパー達には劣等感を持つかもしれません。

普通乗用車でもプリウス族は「最高の燃費。何処へ行くにもスイスイ、バッテリーは使い放題、最高!」と住み心地の悪さを上回る効率の良さをアピールできます。私の場合は「効率の良さはプリウスにはかなわないけど、助手席が折りたためてラウンジ空間ができるのが最高!」と言い張って身軽さをアピールしています。

しかしながらセダン車は寝る場所の確保も難しいです。

なんと言って良いのか適切な言葉が見つかりませんでした。

終り

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