米大統領選02:サンダースの支持者達

記事の書き方を変更

今までトランプのことや米大統領選のことを書こうとして行き詰っていました。行き詰った理由は政局の変化が激しいことと経緯を追ってわかりやすく説明して書こうと意気込みがあったからです。でもそこまで頑張って書くことは止めました。なぜなら続かないのです。

そこで考えた方法は時事的なことで目についたアメリカニュースを速報的に書くという方法です。経緯を追って説明しようとすると長くなって疲れます。これからは読む人が当然理解しているものとして新規のニュースを短く書くことにしました。フットワークを軽くして書くのです。

民主党候補バーニー・サンダースの今

民主党の大統領候補になるのはジョー・バイデンにほぼ決定しました。極左のバーニー・サンダースだと中道派や共和党を含むアメリカの一般国民から票を得にくいからです。民主党が欲しい大統領候補はトランプに勝つことができる候補なのです。しかしサンダースではアメリカ国民全体からみると票を得る可能性が低くなるのです。しかし民主党候補はほぼ決まったのにも関わらずバーニー・サンダースは今だに選挙から身を引いていません。

民主党側の意向・サンダースの意図

民主党側としては早く彼に選挙戦から引き揚げて欲しいのです。理由は以下の通りです。

  1. 民主党内の代表選び選挙をまだ続けなければならない。余計な費用と手間がかかる。
  2. 早く大統領候補と副大統領候補を決めてトランプ対策を練りたい。しかしサンダースが引かないのでそれができない。

サンダースはまだ民主党候補選にとどまっている理由は以下の通りです。

  1. 自分の意見や政策を少しでも民主党候補に取り入れさせたい。
  2. 新型コロナ肝炎の混乱状態が自分の政策に一致しており、演説で自分の政策を主張することができるチャンスである。

要するに民主党にとっては大統領選対策ができあないので大迷惑。サンダースにとっては大チャンス。サンダースにとっては民主党のことより自分の政策の主張の方が重要なのです。

エリザベス・ワレンの支持者たち

社会主義的傾向のあるバーニー・サンダースのサポーター達の特徴は若い世代で無資産層で低学歴の困っている人たちが多い。だから社会主義的な政策で助けてもらいたい。

民主党候補選から撤退したエリザベス・ワレンはバーニー・サンダースに続く左派系です。しかし彼女の支持者たちは支持者層がかなり違います。彼女の支持者の中には高学歴の女性の支持者が多いのです。エリザベス・ワレンが高学歴の女性だから考え方が同感できるので支持している層です。

彼女は民主党内では左派です。そのため彼女が選挙戦から退いた時にバーニー支持を表明するようにとバーニー支持者達が強い圧力をかけていました。その理由はワレンの支持者が彼女の代わりにバーニー支持に回ることを期待したのです。しかし彼女の支持者たちがサンダースを支持する可能性はあまりありませんでした。支持者たち自体の考えかたがかなり違うのです。意図したのとは逆に彼女の支持者だった人達がサンダースに勝ってもらうと最後の大統領選でトランプに勝つためには困るためスーパーチューズデイの時にバイデン支持に回りました。サンダース側の意図とは全く違う方向です。

バーニー・サンダースの支持者たち

バーニーサンダースの支持者たちは熱狂的な支持者が多いのです。熱狂的過ぎてライバルたちを汚い言葉や悪口や悪い低俗なあだ名をつけてこき下ろします。彼らはエリザベス・ワレンのことを Snake, traitor と言ってこき下ろしています。実際ネットを見ているとそんな悪口がいたるところに出ています。しかもワレンがインタビューで言っていたのですが彼女支持の選挙運動家の人たちの個人情報をネットに晒して攻撃をしていたそうです。

Elizabeth Warren criticizes Bernie Sanders supporters for ‘organized nastiness,’ saying women who supported her campaign were harassed

エリザベス・ワレンはサンダースの応援者にそのような人たちがいることについて知っていながら彼らの行動について何も指導を行おうとしていないことを批判しています。

サンダースとトランプ支持者の共通項

社会主義的傾向のあるバーニー・サンダースのサポーター達の特徴は若い世代で無資産層で低学歴の社会的に困っている人たちが多い。低学歴の若い人たち。。。トランプのサポーターはアメリカ中部の低学歴の白人層。。。彼らは昔ながらの生活を続けさせてもらえれば生活を維持してゆけます。だから移民排斥が受けるのです。

どこか似ているところがありると思いませんか?どちらも高学歴の知識人層ではないのです。

しかもどちらの支持者も政治的ライバルたちにひどいニックネームをつけて汚い言葉でこき下ろしています。ネットで頻繁に見かけます。政治的には反対の究極のところに居ながらいろんな意味で似ているところがあります。

ロシアの影

大統領選でトランプが一番苦手とする対戦相手はジョー・バイデンです。トランプと同じ白人であること、有色人種の候補に比べて彼の攻撃対象となりにくい事、副大統領としての実績があることです。

ジョー・バイデンが苦手なら対戦相手として都合の良いのはバーニー・サンダースということになります。同じような高齢の白人でありながらいろいろと突っ込みどころが多いからです。一番の理由はサンダースの社会主義的な思想。伝統的なアメリカ人の価値観からは嫌われる考えかたです。

2016年の大統領選でロシアがネットメディアを使ってヒラリー・クリントンを妨害し、トランプの援助をして大統領選の成功にこぎつけました。ロシアの選挙介入。

2月の中旬に報じられたニュースではロシアがバーニー・サンダースを応援していることをアメリカの諜報機関が感知し、バーニー・サンダースに知らせたと報道しています。トランプもそのことを情報機関から聞いているらしいのです。

Bernie Sanders briefed by US officials that Russia is trying to aid his campaign

トランプは2019年のABCのジョージ・ステファノポリスのインタビューで外国の機関がどこであれ自分の選挙の有利な方向へ援助してくれるなら歓迎だと述べています。これは完全な選挙法違反です。しかしその辺の法律の違いがあまりわかっていないトランプは大胆にそう述べています。

ロシアにしてみれば大統領選でトランプに有利なバーニー・サンダースが選ばれることは好ましいことです。しかも社会主義的な思想を持っているのならロシアにとってもそんなに悪い相手ではありません。バーニー・サンダースが大統領になってもロシアは得るところがあります。またバーニー・サンダースとトランプの対戦となるとアメリカ国内がまた大騒乱になってしまいます。願ったりかなったりの方向性です。ロシアが援助するにははるかに合理的な人ではあります。

以上

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