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カリフォルニア州の先住民居住地111箇所
全米では326の先住民居住地があります。カリフォルニア州はそのほぼ3分の1の111の居住地があります。しかしアメリカ中部地域の州にある広大な先住民居住地に比べて面積的には非常に小さな居住地ばかりです。
111個の内の80個のカリフォルニア先住民居住地は10km2以下で、そのうち18個が2km2から1km2の間の大きさが44個、1km2以下です。
2km2はアメリカの個人経営の牧場の平均程度の大きさです。カリフォルニアの先住民居住地はそれ以下しかないのです。
↓ アメリカの平均的な牧場の広さ450エーカー（＝1.82109 km2)
カリフォルニアで小さな居住地が多数できたわけ
カリフォルニアの極小の居住地の多くが「Rancheria」という名称になっています。これはスペイン語で「小さな田舎の居住地」という意味です。この言葉を英語で採用して「小さな先住民居住地」として使っています。
カリフォルニア州でも割と大き目の先住民居住地は「Reservation」という名称になっています。これらは1800年代の中ごろから後半にできたものが多く比較的大きな面積があります。（それでも中西部の大きな居住地に比べると小さいのですが、、、）これらの古いReservation はまだ開発が進んでいなかった時代に作られておりまだ土地がふんだんにあった時にできたものです。しかしRancheria が出来たのは20世紀初めです。
カリフォルニア州の特殊な事情
カリフォルニアは温暖な気候で住みやすかったので約2万年前から多数の違う言葉を話す人々が定住していました。中西部の放浪民とは少し事情が違うのです。
そのためReservation にいくつかの部族を住まわせることができましたがそれにあぶれた部族が沢山いたのです。Reservation を貰えなかった先住民が沢山いたためカリフォルニア議会で法案を可決し、政府が土地を確保してそれらの先住民に居住地を与えました。しかし面積は大体一般農民の牧場程度の大きさの小さな居住地です。
それでも Rancheria を貰えた部族は良い方で、ロサンゼルス地域の先住民 Tongva 族は自分達の居住地を持っていません。😥
場所を特定・分類するのに大苦労
2022年は大旅行をしていろんな州の先住民居住地しかも有名どころを沢山見ました。その時はカリフォルニア州は大部分除外していたのです。理由はロサンゼルスから近くですし100以上もあるのでまとめて将来に見ようと思っていたのです。
そういう経緯で2023年はカリフォルニア州の111の先住民居住地を全て周ってみることにしました。鼻息荒く意気込んでいます。
地域ごとにまとめる
そう思っていたのですが、旅行に出る前にまず綿密に計画を立てなければなりません。
ところが111のカリフォルニア州の先住民居住地を特定するのに大苦労。なぜ苦労をしたかと言いますと名前だけはwikipediaに載っているリストでわかるのですがそれぞれがどこにあるのかわからない。一つずつは名前を Google Map で調べれば出てきます。それを地域ごとに分けて地域ごとに一つの旅行でまとめて見ることができるようにするのに大苦労したのです。
最初は全ての居住地をgoogle mapで調べ、画像をフォルダーに分けて保存。これだけでも100以上あるとすごい重労働。しかしやっぱり地図の上に配置しないとよくわからない。次にカリフォルニア州全体の地図上に配置しようとしたが大きな地図上だとイマイチ良くない。次にカリフォルニア州を三分割して配置したがやはり地図が大きすぎる。最後は地図自体を11分割して地図上に配置しました。これでやっとそれらしくなりました。
そしてそれらの地図をフォトショップ上で編集。111の居住地を11の地域に分類して一つも漏らさずに編集しました。2月後半から3月前半の週末にほぼフルタイムで調べて約50-60時間ぐらいかかって地図を作りました。😫
例：ソルトン海近辺
これが一つの例ですが、南カリフォルニアのソルトン海の近くの先住民居住地の地図です。8か所の居住地があります。
まずそれなりの大きさのある居住地は色分けして地図の上に置きます。そして111ある居住地の名前はABC順に番号を振る。これで一目で分かりやすくなりました。
ソルトン海近辺の居住地は割と大きい方なのです。だから色付けできました。しかし他の地域の居住地は残念ながら小さすぎてほぼ点でしか表示できませんでした。
こちらがフレズノ付近の居住地の配置図です。居住地が小さすぎて10個の内の9個はほぼ点状態です。点にするのが一番適切なぐらい小さな居住地が多いのです。
今年一年の目標
ロサンゼルス周辺の近場は週末を利用して出かける。サクラメントより北は一・二度一週間程度の旅行をしようかなと思っています。北カリフォルニアの地域は昨年の旅行の地域と違い範囲が狭いので、二週間もあれば居住地は全て回ることができそうです。