トランプ疑惑07:下院議長 Nぺロシ

トランプ疑惑06:重役タイム の続きです。

2018年中間選挙でトランプ敗北

2018年11月に行われた中間選挙で民主党が大勝し、トランプ大統領の率いる共和党は大敗しました。トランプは任期二年目の成績表で国民から酷い評価をもらったことになります。

その結果今まで多数だった共和党のおかげでなんとか保護されていたトランプ大統領が数々の困難に陥ります。一番先に直面したのはトランプが欲しい予算が思うように出なくなったことです。

公約したメキシコとの国境の壁

2019年予算で彼が一番欲しかったのは選挙で公約したメキシコとの国境の壁を作る予算です。選挙で公約した壁を作れていないと2020年の大統領選で再選されるのが難しくなるからです。

しかし選挙の時にはメキシコに壁を作る金を出させると言っているのです。彼の頭の中は金を出すのがアメリカであっても最終的に「壁」という実物が出来上がっていれば2020年の選挙で戦えると思っているようです。

民主党が「トランプの壁」に反対する理由は5ビリオンドルというのは単なる壁を作る予算であることです。実際に壁を作るとなると土地を買収しなければなりません。国境地帯の土地の60%は個人の所有であり、中にはアメリカ先住民の居住地も含まれています。もし土地を徴収するとなると訴訟が山積みになる可能性があります。またこのような建築物は維持費がかかります。何年かすると古くなるので補修をしない限り使えなくなります。また壁の下にトンネルを作ろうとすれば簡単に作ることができます。民主党は壁の代わりにドローンを使ったり監視カメラを使ったり、国境警備員を増やしたりする方がもっと効率的だと主張しているのです。

下院議長、ナンシー・ペロシ

ナンシーペロシは民主党で下院の議長です。昨年の中間選挙で民主党が大勝し、下院の議長職は民主党のものになりました。 彼女は過去2007年から2011年まで下院の議長を務めており今回の下院議長職は二回目です。

トランプはどうもナンシーペロシが苦手なようです。彼はライバルとなる人がいるといつも見下すようなあだ名をつけて猛烈に個人攻撃をします。例えば先住民問題で話題になったエリザベス・ワレンには「ポカハンテス」とあだ名をつけています。ヒラリー・クリントンは Email 問題で猛烈に個人攻撃をしています。しかしナンシー・ペロシについてはあだ名をつけることは無く単にナンシーと呼び、特に個人攻撃をすることもありません。

彼女の経歴を調べてみました。彼女は現在78歳。78歳で現役とはすごいですね。 彼女は5人の子供を育て9人の孫がいるそうです。 彼女の両親はイタリア系で彼女は東部の都市バルチモアで七人兄弟の末っ子として生まれました。彼女の父親はバルチモアの市長にもなったことがあり、母親も政治活動を熱心にしていたようです。

彼女は北カリフォルニアに移り住み政治活動をして1988年に民主党から出馬して下院議員に初当選しています。その後ずっと当選し続けています。この鉄板の強さ理由の一つは彼女の選挙地盤は大半が民主党であり強力な共和党の対戦者が出にくいからです。

トランプがなぜ彼女に対して個人攻撃をしかけないのかについては多分彼女の政治家としての長年の輝かしいキャリアが彼にとって未知の世界であること。そして彼女を見下す理由が見つからないからだと思います。 トランプは外見を非常に重要視していますがナンシー・ペロシはいつも洗練された服を着ています。また外見に年齢は現れていますが太ることもなく体型は素晴らしく維持されています。

下院議長の権力

アメリカの下院議長は副大統領の次に大統領になる権利があります。大統領、副大統領が共にいなくなったら下院議長がアメリカ大統領になるようになっています。しかも彼女は政党が大統領と対抗する政党の下院議長です。従ってトランプ大統領の議会への要求を無効にする権力を持っているのです。

2018年年末にトランプ大統領が壁を作る予算を議会に要求すると一セントも出だないと拒否しました。その結果トランプは連邦政府閉鎖という強硬措置に出て35日間も連邦政府を閉鎖。アメリカ中の連邦公務員を苦しめました。メディアの報道ではまるで子供が駄々をこねて大暴れしているようだと批判していました。

政治の戦い

トランプが連邦政府を封鎖していた1月の中旬、ナンシー・ペロシと民主党の議員の一団がアメリカ軍用機でアフガニスタンに駐留していたアメリカ軍慰問に出かける準備をしていました。

バスにのり今まさに空港に行こうとしていた時にトランプはペロシと他の議員一団の軍用機利用をキャンセルしました。そして行きたければ自費で民間機を使って行くように伝達しました。しかしペロシは下院議長として軍用機を使う権利を持っています。911事件以来大統領継承第二位にある下院議長は軍用機を使うことができるようになったのです。しかも重要人物が危険地帯に行くのは極秘扱いしなければならないのにもかかわらずツイッターでペロシ一団のスケジュールを全世界に発信しました。

トランプ自身は自分が連邦政府閉鎖をしている最中の昨年末にシリアにあるアメリカ軍を訪れています。

交渉下手なトランプ

結局トランプは政府封鎖を35日間続けた後解除しました。この連邦政府封鎖35日間というのはアメリカ歴史史上最長の長さです。解除した理由は連邦政府の職員達が無給働いていたため窮地に陥り気力が低下。アメリカ全体の経済損失が13兆円にもなったからです。トランプの敗北です。

連邦政府封鎖解除後トランプ政権とナンシー・ペロシ側はトランプの要求する壁の予算の再交渉をしました。そして再交渉の結果トランプは1.375ビリオンドルの国防予算を得ることができました。しかも壁を作る費用以外の費用も含めてです。この1.375ビリオンドルはは連邦閉鎖をする前民主党側が提示していた金額よりさらに少ない額です。トランプはこの金額に非常に不満足なのですが、アメリカ経済と支持者へのダメージが大きすぎるので再度政府封鎖をすることはしないことにしました。

トランプは自分で交渉の名人だと自称しており「The Art of the Deal 交渉術」という本も出版しています。交渉がそんなに上手なら6回も破産はしないだろうと指摘されています。

2019年一般教書演説

トランプ大統領は2月上記の交渉のすぐ後に2019年の一般教書演説をしました。一年に初めに大統領が過去一年と今年一年の方針について語る演説です。日本の施政方針演説のようなものです。その演説の後ナンシーペロシがトランプ大統領に送った拍手がニュースを飾りました。

自己陶酔型アンケート

もう一つニュースを飾ったのはホワイトハウスがトランプ支持者に行ったアンケートでした。 そのアンケートの答えの選択肢が次のものだったのです。

  1. 歴史的な演説
  2. 偉大な演説
  3. 良い演説
  4. その他(理由を書く)

鼻をツンと上げてどうだ凄いだろうと彼の頭の中が現れたした態度です。

続く:

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