車住族05:RTR 2018:感想

私がRTRに参加して感じた感想を書きます。

RTR のまとめと感想

車住族 は Van Dwelling Tribes の日本語訳として私が考えたものです。アメリカの格差社会の広がりとともに少ない収入で生活してゆくのが困難になった人たちがたくさんいます。その人たちがユーチューブで自動車生活をしている人たちに触発されて家を売り、アパートを引き払い、車をキャンピングカーに改造して、アメリカ放浪旅行に出る人たちが増えているのです。

人生は一度だから残りの人生楽しむぞ。家賃を払って他の人たちをお金持ちにするのは嫌だ。家賃を払わず、自分の収入で困らない生活レベルをして楽しもう。という考えかたです。

格安車住生活

その教祖的存在が車生活十数年というベテランのボブ・ウェルス (Bob Wells)です。彼は車生活を始める前に離婚を経験、住んでいた家や他の収入を全て妻に持って行かれ大変な困難に陥りました。その時に車に住むということを考え付きそれ以来車生活をしています。その後別の女性と結婚したのだそうですが、車生活に慣れた彼は彼女の広い家や生活が無駄の塊のように思えたそうです。結局また離婚をして以来ずっと車生活をしています。

彼はホームページやユーチューブ (CheapRVliving)で車生活をいかに困らないようにするかのノウハウを教えています。また車生活をしている人たちのいろいろな工夫などもシェアしています。誰かがボブ・ウェルスはホームレス生活を美化して見せようとしていると言っていました。

彼の動画は引退して家でユーチューブを見てのんびり過ごしていた人たちに大きな影響を与えたようです。年金の大半を使って家賃を払っていたのを止めて車生活生活に切り替える人達が急激に増えているようなのです。これはアメリカの一部で始まった新しい生活方式の流行の始まりです。

ボブはインタビューをする時に必ずあなたは車生活はみじめですかそれとも楽しんでいますかと聞くのです。するとインタビューを受けている人が、いいえとても楽しんでいますと答えるのです。そのやり取りがほんのちょっぴりカルト的な感じもしないではありません。

しかしその人たちは家にいれば少ない収入で家賃を払い、切り詰めて食事を買い、カウチに座り毎日テレビを見るしかない生活をして毎日を過ごすだけしかないのです。それも比べて外に出て車でアメリカ中を旅行して知らない人と会って楽しむ方がよほど刺激的で面白いには違いないですよね。それはよくわかります。

しかしドイツ人のライターとも話したのですが、高齢の人で体があまり丈夫ではなさそうな人や足腰が弱そうな人も多くて本当に大丈夫なのだろうかと心配してしまいます。

参加者の人種

今回のRTRの参加者の年齢人種の割合ですが見渡した限りほぼ95%以上白人でした。そして70%ぐらいは60歳過ぎの引退した年金生活者たち。25%ぐらいはアーチストやフリーランサーや季節労働をして資金を稼いでいる比較的若い人たち。

200人ぐらい集まったセミナーは黒人女性が3人程いただけです。黒人男性は全く見かけませんでした。アジア人は私を含めて二人だけ。話してみたところその一人は香港系の中国人でした。典型的な中国人顔ではなかったため中国人かどうかは話すまでわからなかったのです。

というわけでこのような記事を日本語で書くのは多分私が初めてだと思います。私はもともと風来坊的要素のあるバックパッカーですので魚心に水心。このような人たちの考え方とはとても相性が良いのです。

この車生活の流行についてはまだまだ書くことがたくさんありますので次の機会に書きたいと思います。

最初:車住族01: RTR 2018:Day1

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする