一代目の冷蔵庫、旅装備05:携帯ミニ冷蔵庫 を二代目の冷蔵庫に買い替えました。
目次
今までの冷蔵庫の欠点
今までの携帯冷蔵庫はこれです。
内容量は7リットル。小さな車の週末の小旅行にはぴったりの大きさです。
欠点:
旅装備20:蓄電池100w 500w 比較 こちらに書きましたが電気の使用量が多い。51ワットで節電などせずどんどん電気を消費してしまいます。車を運転している時には充電ができるのですが、車を停止した時の給電に私の持っている二つの電池を使っても一夜持ちません。
もちろん電池は冷蔵庫だけでなくコンピューター等のためにも使いたいのでこの冷蔵庫は夜の間はアイスボックスとしか使うことができないのです。
Aplicool 15L (二代目冷蔵庫)
上の一代目の冷蔵庫の利点は私の小さな車に合う小ささだけなのです。 これ以上車の中にたくさんの荷物を積んで混雑させたくなかったので別のものを買うつもりはありませんでした。
しかしこの冷蔵庫 Alpicool 15Lのリビューを読んでみると100ワットの電池でもかなり長時間使えることが書かれています。そこで一代目に比べて大きすぎることの問題は後で考えることにことにしてとりあえず買って試してみることにしました。
外側の大きさ:縦 56cm、横 31cm、高さ 25cm
冷蔵庫の設定
冷蔵庫は華氏で設定されていました。摂氏に変えたかったのです何度か設定を替えようと試しました。しかし上手くいかずそのまま華氏で使うことにしました。
華氏68度が摂氏20度です。華氏32度が摂氏0度です。
コンセントに差し込んでみると40ワットの電力を消費しています。
一代目の冷蔵庫は50ワットですからこの時点で既に10ワット省エネです。
このコンセントの接続部分が硬くて気軽に差し入れたり外したりできません。
一旦入れたらそのままにしておきたい気分です。
摂氏 -6°Cで連続稼働時間を実験
こちらの100ワットの電池を使ってどれぐらい持続できるか実験をしてみました。(こちらの実験 旅装備20:蓄電池100w 500w 比較 で得た結論では出力は100Wですが総量約180W程度あります)。
設定温度は華氏20度=摂氏マイナス6度。果たして氷ができるか興味があります。
結果ですが上の電池をフル充電した後で連続稼働させてみたところ電池が空になるまで約8時間も持続しました。小さな冷蔵庫は3.5時間しか持続できませんでしたからかなりの効率の良さです。
しかも見ての通り少しの氷ができ始めています。凄い凄い。
摂氏 0°Cで節電の観察
この冷蔵庫は冷凍庫としても使えますが基本的に冷蔵庫として使うつもりです。すると設定温度は華氏32度=摂氏0度ということになりますね。
大きな冷蔵庫から適当に食品を選んでこちらの冷蔵庫に置いてみました。
内側の大きさは 縦24cm、横35cm、高さ16cm。15リットルの容量です。
そこでこの冷蔵庫の電気使用の様子を観察してみました。
華氏32度に設定してスイッチを入れます。すると華氏32度=摂氏0度になるまで電気を使います。華氏32度=摂氏0度に温度がなった時点で電気が切れます。華氏32度から23度まで温度が下がり続けます。自動車のアクセルを踏むのを止めてもそのまま走り続けるのと同じことだと思います。
23度まで下がった時点でこれ以上下がり続けるのを止め今度は温度が上昇してゆきます。そして36度まで上がり続けた時点で電気が入り32度になるまで電気を消費します。
ON: 36度から32度になるまでの時間が2分10秒。
OFF: 32度から23度に下がるまでの時間が2分20秒。
OFF: 23度から36度になるまでの時間が8分50秒です。
OFF時間 の合計が11分10秒。1周期が13分20秒です。
13分20秒のうち電気を消費している時間はわずか2分10秒だけです。
設定が摂氏0度でしたから壁面に少しだけ氷がついています。
二つの電池の連続稼働実験
華氏32度が摂氏0度の設定の状態で二つの電池の継続時間実験の結果です。
こちらが私の持っているもう一つの電池 Suaoki G500です。
連続稼働実験の結果
100ワットの電池:12時間継続可能
Suaoki G500:24時間継続可能 (5つある目盛りバーの内の4つ消費状態、残量あり)
素晴らしい結果がでました!手持ちの電池の合計で36時間!
これだとキャンプの目的地に着いて一夜を過ごし、次の日ドライブに出発するまでの間余裕で冷蔵庫を使えます。また同じ所で二日過ごす場合、ソーラーで一つの電池を給電している間にもう一つの電池を使って冷蔵庫を使うことができます。
食品も丸二日間この冷蔵庫の中に入れたままですが冷たい状態を保っています。
大きさの問題
今までの後部座席。すっきりとして普通の乗用車と変わりません。普通はこの他にPCの入ったバックパックと蓄電池を後部座席に置いています。しかし何気なく見ると車でキャンプ旅行しているとはほとんどわかりません。
これが冷蔵庫を置いた状態。大きなものが増えて窮屈になりました。利点は上が平たくなっており蓋の上にも荷物を置くことができます。後部座席をあまり混雑はさせたくないのですが、車が小さいので仕方がないですね。
問題が一つあります。この位置に冷蔵庫を置くとベッドを作るための手前部分の座席をたたむことができないのです。そこで考えたのが夜寝る場合はテーブルの上に冷蔵庫を移動させて置くことです。
こんな状態になります。これなら寝ている間の水やPCの置く場所の確保もできます。
少し不安定に見えますが。この冷蔵庫と車の前方の間にはいつも食料等をたくさん入れたトレーダージョーのバッグを置きますのでしっかり安定性は確保できます。
感想
素晴らしい冷蔵庫なのですが、こんなに素晴らしいのならルート66旅行の時に持って行けば良かったと多少後悔。この冷蔵庫さえあればあんなに何度もファーストフード店に行く必要は無かったのに。。。。
我ながら次から次へとどんどん投資していっていますが、これだけ準備したらどこかに行くしかないですね。次は何処へ行こうか考え中です。
コメント
冷蔵ならば、摂氏6度くらいの設定でいいのではと思いました。私は車内で使う場合、必ず保冷剤を入れて使うようにしています。保冷剤で通常運転時もさらに節電効果が上がりますし、保冷剤がある程度の量入っていれば気温が低い時期の夜間は冷蔵庫の通電はしなくても大丈夫な事も多いです。買い物時に氷を調達できるところでは出来るだけ入手して、氷も併用すると更に節電になります。あと、冷凍食品を保冷剤の役目もさせて溶けた頃合いで調理して食べてしまうなどの小技も組み合わせるのも節電になりますね。屋外では自宅と同じように電気は使えないものと思えば、さほど不満もないし苦労とも思わないです。きろはんさんの今のポータブル電源の容量があれば、ある程度旅行日数が長くても今後は困らないのではと感じました。いい冷蔵庫見つかって良かったですね。
コメントありがとうございます。
摂氏6度と言えば高いような気がしますが、冷蔵庫の温度はそんなものなんですかね?
考えたことがありませんでした。
保冷剤についてですが、小さな冷蔵庫の中で嵩張って場所を取るのが欠点。また自宅から凍らせた保冷剤を持って出れば二日ぐらいは良いのですが、その保冷剤が溶けてしまった後が邪魔になります。捨てるのももったいないし。かといって出先では再度凍らせた状態にするにはどうすれば良いかわからないですし。。。。
一番良いのは保冷剤の代わりに冷凍食品を入れたり、カチカチに凍らせた肉類なら保冷剤の代わりになりますね。溶けた時点で消費すれば捨てる必要もないですし。。。
どちらにしてもこの実験で私が持っている電源で36時間使用可能とわかったのはとても嬉しいです。ソーラーパネルも持っていますし、使った電気を補充することもできます。これで遠出がしても冷蔵庫がある状態になったので早くどこかに行って使ってみたいですね。
たいていの冷蔵食品は摂氏10度以下で保存と表記されていますし、家庭の冷蔵庫も摂氏5-7度が冷蔵室の設定温度と思います。
15リットルの冷蔵容量で保冷剤は確かに邪魔ですが、2-300gのゲル状ビニールパックのものを2-3個入れておくだけでもいいのです。保冷剤は何もいつもカチンコチンに凍っている必要はありません。溶けてしまえばどこでも隙間に押し込めますし、食品以外に冷温を保持できる物体が庫内にある事は熱量保存の点から言っても理にかなっていると思います。また、実体験としても保冷剤なしでは庫内温度の変化が大きくなると感じています。
ソーラーはあっても曇天が続く事もあるので、30リットルくらいのガスと12vと100vの3ウェイ冷蔵庫があれば万全ですね。私も持っていますがガスが使えるのは便利ですよ。用品沼も楽しんでみてまた記事にしてください(๑′ᴗ‵๑)楽しみにしています。
続けてコメントすみません。書き漏れたのですが、きろはんさんが買われた2つ目の冷蔵庫と同様の商品が日本でも人気のようなのですが、レビュー動画などからどうやら庫内の場所によって温度差が結構あるようなのです。そういった面からも電気が使える状況でも保冷剤の利用をお勧めした次第です。逆にその庫内の温度差を利用して冷凍から冷蔵までの食品を収納する位置を変える事によって種々携行しやすいかもしれません。運用の工夫次第でバラエティに富んだ旅先での食事を楽しめそうですね(*^^*)
コメントありがとうございます。
保冷剤は低温を長持ちさせる効果があるということですね。
「30リットルくらいのガスと12vと100vの3ウェイ冷蔵庫」というのは
かなり本格的ですね。どんな車でお出かけしているのですか?
庫内の温度差があるとは知りませんでした。
どこでその情報を見ることができるでしょうか?
教えていただけたら嬉しいです。
30リットルくらいの3ウェイ冷蔵庫(ドメティックのコンビクール)を米国アマゾンサイトで探してみましたが、とても高価で驚きました。日本のアマゾンでは4〜5万円(ドメティックやエルロン3way冷蔵庫)なのです。それらはカセットガスやTボンベが使える車載やキャンプ用冷蔵庫であって、モーターホーム用のタワー型冷蔵庫のような据え置き型ではないので、きろはんさんのおっしゃる「かなり本格的」という感覚とはちょっと違うかもしれません。
きろはんさんがお尋ねの、私が車中泊に使用している車については複数ありまして、アストロの車幅を縮めてもう少し背を高くしたようなサイズのミニバン、他にはクロカン車と輸入RVとを使い分けています。所有しているコンビクールの旧型はミニバンかクロカンで車中泊する時に使用しますが、輸入RVにサブ冷蔵庫として積み込むこともあります。この冷蔵庫は吸着式でとにかく音がほとんどせず静かなのがとても良いです。ですが実は、ミニバンやクロカンでは冷蔵庫は積まずにクーラーボックスだけで済ませてしまう事が多いです。これは長期の旅行であっても同様で、平素から出来るだけ電気は使わないで済むような装備構築をしている故かもしれません。ミニバンやクロカン車での旅行で電気を使うのはFFヒーターと携帯電話の充電くらいなので、走行充電でほぼ足りていて、ソーラーも積んではいるのですがあまり頼らずとも旅行できている状態です。
きろはんさんのブログはとても興味深い記事が多いので、これからも楽しみにしています。ボブさんのブログというかサイトを見つけたのは10年以上前?だったか、とにかくずいぶん前から読んでいましたので、彼の集会に参加された日本人の方の体験記事が読めてとても嬉しいです。ブログ村ランキングの車中泊カテゴリーでの本当の1位はきろはんさんのブログだと私は思っていますよ。車中泊もしていないのにわざわざ車中泊カテゴリーに登録して特定の人の後追い真似事ばかりしているブログや、本来健全で気遣いを求められる場での性的な目的の老年者車中泊旅行ブログなどが例えきろはんさんより上位であっても、私にとってはきろはんさんのブログの方がうんと上位に思えます。真面目で探究心に富んだ内容でとても好感を持っていますので、これからも応援させてくださいね!。
コロンさんが書かれていることを読むとかなり本格的なキャンプをなさっているのですね。「クロカン車」は何かと調べてみました。「クロスカントリー」ですか。凄いですね。
私は「冒険」とはいいながら危ない所はなるべく避け、携帯の通じない所にはゆかず、Wifi の使えないところにも行かず、極寒の時は家にこもり、灼熱の太陽は日陰から眺めるだけ。安全地帯で面白いものを探そうとしています。
ボブ・ウェルスのことを10年以上も前からご存知だというのはすごいですね。私は数年前に知っただけです。というか一人キャンプということも5-6年前に知っただけ。さらに車中泊をしながら旅行するということも大発見。実はその前はユースホステル旅を楽しんでいたので。。。ユースホステルの旅は他の旅行者たちと話ができるのが良いですね。
私のブログの内容をほめていただきまして光栄です。好奇心があるので面白いテーマがあったら深く深くどうしてなのだろうと調べてゆくのがとても好きなのです。ある種のオタクですね。
>庫内の温度差があるとは知りませんでした。
>どこでその情報を見ることができるでしょうか?
おそらくYouTubeで日本人の車中泊かアウトドア系の方、またはレビュー系の方の動画を見て知った記憶です。もしくは日本のアマゾンのユーザーレビューだったかもしれません。ちょっと探してみます、見つかりましたらお知らせしますね。
どうもありがとうございます。
冷蔵庫の摂氏・華氏の切り替え方
説明書に書かれておらず、独自に調べました。
1)電源供給したまま、冷蔵庫の電源をOFFの状態にする。
2)SETを数秒押し続ける。ディスプレイに”E1″と表示される。
3)SETを4回押し、”E5″を表示させる。
4)”E5″を表示させたら、”UP””DOWN”のどちらかを押し、”F”を表示させる。
5)”UP””DOWN”のどちらかを押すと、”F”,”C”が交互に表示されるので、”C”に設定する。
6)数秒間放置し、表示を消す。
これで温度が摂氏表示になります。
貴重な情報どうもありがとうございます。