DNA検査18:白人チェロキー04

DNA検査17:白人チェロキー03 の続きです。

チェロキーのグループ

80万人もいるという自称チェロキーの中にはいろいろな人達やグループがいます。
ここでは白人系チェロキーの動画で目立つものを紹介します。

ノースカロライナのインディアン居住区

これはノースカロライナのチェロキーの施設が観光客にチェロキーの文化を説明している動画です。0:30 に出てくるダンスを踊っている人は白人に見えますがチェロキーだそうです。

1:23 に出てくる人がこのチェロキー居住区のチーフ、Michell Hicks です。白人に見えますが、チェロキーです。

この居住区の主な収入源は観光。夏に観光客がたくさんくるのだそうす。2:00 に出てくるカジノ(インディアンカジノ)が一番の収入源。運営の80%、従業員の3割がインディアン居住区に登録されているチェロキーの人達。

2:30 に出てくる女性はチェロキーの一員です。カジノの売上の分配を一年に二回受けとります。今年の6月の受け取り金額は3800ドルでした。そのお金を使って車道を整え、新しい家を作るための資金にします。

彼女はこの居住区のビジネスがもっと栄えることを望んでいます。チーフの Michell Hicks はこの居住区のビジネスの将来については「5年から10年後はもっと収入が増えているだろう」と楽観的な観測をしています。

(この人達はインディアン観光ビジネスを生活の糧にしています。)

先住民証明書の取得方法の動画

動画の題は「先住民証明書の取得方法」と書いているのですがそのことはこの動画には出てきていません。この動画のホスト、1:08から出てくる白人男性グレッグ・ハワードはチェロキーだそうです。

2:36から出てくる金髪碧眼の女性は自分がスー族であることがわかり凄く嬉しいと言っています。「最近自分がスー族であることを発見してとても嬉しい。今まで探していたが見つけることができなかった人生の目標が出来た。これで自分がどこに属しているのか人に伝えることができる。今まではとても敬っていたが自分がその人達の一部だとは知らなかった。先住民であることを知ったことは自分にとても恩恵を与えてくれる。」

この動画は2007年6月の動画です。DNA検査をする人はほとんどいなかった時です。DNA検査を受けたらどんな結果が出るか興味があります。

先住民の混血割合証明についての動画

0:54 に出てくる白人男性(名門ブラウン大学の学生)は Lakota 族に属しているのだそうです。「自分がネイティブアメリカンと人に言うと「どのぐらいの割合?」と質問される。この質問には慣れているけどね。いつも聞かれるから。自分は証明しなければならない。」

1:51から 先住民証明書を見せる写真が続く。この先住民証明書の1/2, 1/4, 1/8, 1/16 等の混血割合を示すことを記載することが決まったのは2011年。

それぞれの部族では部族の一員として登録するためには部族の血を1/2, 1/4, 1/8, 1/16引いている必要があると規定があります。部族の血の割合以外の規定を持っている部族もいます。

この動画ではこの混血割合を記載義務で先住民の数が更に減ると抗議しています。なぜなら既に混血が進んでいるので先住民の数がどんどん減ってゆくからだと述べています。

(逆に言えば永久に部族から除外されるリスクを回避するため安易に他人種との結婚をしない選択をする人達も増えるのではないでしょうか。)

ユダヤ系チェロキー

この動画の中の白人グループはユダヤ系チェロキーなのだそうです。DNA検査をしてみたところユダヤ系のDNAが出てきたのだそうです。そこでいろいろと調べました。行き着いた結論はローマ帝国時代のユダヤ人の「失われた部族」の一部がアメリカ大陸に移住してきてネイティブアメリカンになったのだろうと信じるようになりました。

むむむ。。。

ユダヤ人は元々色の浅黒い中東系です。彼らがローマ時代にイスラエルから追い出されて放浪を始め、金髪碧眼のヨーロッパ人と混血して白人系ユダヤ人となったのは中世以降です。(もっと秘められた裏の歴史がありますが、それは別のところで。。。)

サウスパークのアニメ

こちらはアメリカの有名アニメサウスパークの一部です。

先生:みんな、もうすぐ感謝祭だね。
感謝祭のことを学ぶため学校では本物のネイティブアメリカンの人から
話を聞くために来てもらった。

生徒:おお、ネイティブアメリカン!

金髪のゲストが頭にインディアンバンドをして現れる

ゲスト:君たちこんにちは。
私の名前はデイビッド・ランニングホース・スウィツキー。
16分の一チェロキーインディアンだ。

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アメリカ先住民を名乗る白人がたくさんいるのは一般によく知られています。しかしなぜそうなのかという背景までわかっている人達はとても少ないと思います。

このアニメ動画が背景を教えているわけではないのです。しかしいきなり白人が自分はネイティブアメリカンだと名乗ったらどう答えて良いのかわかりませんね。頭が混乱をしてしまいます。

DNAテストの結果

上の記述をみるとわかると思いますが、ノース・カロライナやバージニア等の東南部のアメリカの中で比較的歴史が古い州ではアメリカン先住民の血を受け継いでいると固く信じている白人がとても多いのです。理由は親や祖父母からそう伝え聞いている。この同じ感覚で上院議員のエリザベス・ワレンも大学教授時代にアメリカ先住民と名乗っていたのだと思います。(エリザベス・ワレンのDNA検査の結果は99.9%白人)

こちらの動画の投稿主は長い間自分の先祖がどこから来たのか知りませんでした。しかし親戚が調べてくれた結果ドイツ系とイギリス系が入っているということがわかりました。しかしアメリカ先住民のDNAがどれだけ出てくるかに非常に興味を持っています。

DNA検査の結果の発表動画です。3:37 で彼女は「ドイツ系とイギリス系が出てくるのは分かっているが、先住民のDNAが出てくるのをすごく期待している」手に力を入れて述べています。「なぜなら母親側ではチョクトーとチェロキー、父親側ではチョクトーの血が混じっていると小さい頃から聞いてきた」「しかしいろんなDNA検査発表動画をみると私と同じように家庭内で受け継がれた伝説はあるがDNA検査の結果ではゼロとなっている動画をたくさん見てきた。自分は果たしてどうなのだろうかと心配している」

結果:ドイツ・フランス60%、イングランド・アイルランド28%、ネイティブアメリカン0%

「私が小さい頃からずっと聞いてきたネイティブアメリカンの先祖のことは本当では無かったということですね」とかなりがっかりした様子です。

アメリカにはネイティブアメリカンの祖先がいると信じて来ている多くの白人がいます。しかしDNA検査をした結果先祖から受け継いできた伝承が本当ではなかったと次々と証明されています。家庭内の伝承が覆されてきているのです。上に紹介した白人系チェロキーの人達のDNA検査を覗いてみたい気がします。

続き:DNA検査20:白人チェロキー05

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