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チェンネル諸島国立公園
私はごく最近までロサンゼルスに一番近い国立公園はジョシュアツリー国立公園かセコイア国立公園だと思っていました。ところが意外な近場に国立公園がもう一つあったのです。それがチャンネル諸島国立公園でした。
場所は南カリフォルニアの海の向こうに見える5つの島々です。上の地図では左上方の三つの緑の島と小さすぎて分かりにくいので赤丸で囲んだ小さな島二つです。
ロサンゼルスの近くの島と言えば今まですぐ近くにあるのに行ったことがないカタリーナ島のことばかりしか知りませんでした。行ったことが無かった理由はカタリーナ島(地図の右上の白い島)はちょっとおしゃれな観光地らしいのですが特に行きたい理由が無かったからです。ところが最近チャンネル諸島は国立公園であることを知りこちらなら行って見たいと考えました。
ネットで調べるとロサンゼルスの西北の町オクスナードから観光船が毎日出ています。しかし面白いことにチャンネル諸島へ上陸できるのは「アイランドパッカー」という会社の船だけのようです。どうもこの会社だけしかチャンネル諸島に上陸できる許可が出ていないようでなのです。
クジラやイルカ観察とキャンプ場
この近くの海の観光ではクジラやイルカ観察観光が盛んです。クジラやイルカを見る3-5時間のツアーはいろんな会社の船がたくさん出ています。クジラやイルカ観察ツアーはグルーポンを利用すると格安で利用できるツアーがたくさんあるようです。ネットでクルーズツアーを検索するとグルーポンが頻繁にヒットするのです。しかしアイランドパッカーのツアーはグルーポンは利用できません。
クジラやイルカ観光のクルーズツアーは30-40ドルぐらいからあります。チャンネル諸島上陸日帰りクルーズは約60ドルです。キャンプ場の予約をすることができる場合はキャンプもできます。しかしキャンプする場合はテントを持参しなければなりません。しかも週末を利用してキャンプしたい場合は半年先まで予約がいっぱいでなのです。長期的に計画して早めに予約しないとチャンネル諸島でのキャンプはほとんど無理なようです。
チャンネル諸島クルーズツアー
「アイランドパッカー」の日帰りクルーズツアーは一番大きな島サンタクルズ島へ行く船が毎日出ています。しかしその他の島へ行くのはこれもまた困難です。一番近いアナパカ島は上陸自体できないようです。しかしカヤックで島を周遊する観光があります。指導員の元二人で一つのカヤックを漕いでいる動画がユーチューブにあります。
一番遠いサンミュギエル島へのクルーズは不定期で一年のうち数えるぐらいしか行かないようです。しかもその予定日に波が荒れている場合やキャンセルされることも多いらしいです。こうなると「秘境」という表現がぴったりです。サンミギュエル島は動物の楽園らしく「アメリカのガラパゴス」と書いているサイトもありました。
ちなみに「アイランドパッカー」のサンタクルズ島への週末日帰りクルーズも週末の場合満席になる場合が多く予定日を逃したくない場合は早めに予約を入れた方が間違いありません。私は希望日の数日前に電話をしたところ満席だと言われ、別の週に変更してもう一度予約を入れました。
オクスナードへの道のり
オクスナードとロサンゼルスの距離は約1時間程。しかしクルーズの直前にドライブして行くのは疲れます。そこで前日は週末行楽気分を楽しみながらオクスナードへ行き一泊して翌日のツアーに備えることにしました。
海辺で昼食
この写真はマリブの少し北の海岸です。ここは食事ができる無料テーブルがあります。
ここでいつもの焼きそばを調理して食べます。少しキャンプ気分を味わいます。
そのあと浜辺を歩いて海岸の雰囲気を楽しみます。
写真は分かりにくいですが私の歩いた足跡です。
海辺のキャンプ場
オクスナードの手前の海岸にこんな絶景の見れる場所があります。
このすぐ近くに州立の海岸にあるRV利用者用のキャンプ場があります。利用料金は一泊35ドルですね。このキャンプ場を使いたい場合はネットで予約が必要です。多分ここも週末の予約は半年以上前からしないと無理な感じがします。
管理人に車でぐるりと回ってみることができるかと聞くとすぐに帰るならOKだと言われました。車の動きを止めないようにと注意されました。
この日は週末なので当然満席。こんなトレーラーもありました。
オクスナードの海辺
オクスナードのヨットハーバーに到着。車でぐるりと回ります。
「アイランドパッカー」オフィスビルを確認。
明日の朝ここの受付に来てチャンネル諸島にゆきます。
場所が確認できた後で海岸に行って見ると結婚式をしているのを見つけました。
海岸で結婚式というのもロマンチックですね。
夕食を取る
車の中で夕食を取ります。チキンは近くのスーパーで買いました。パンと果物は自宅から持参したものです。アメリカのチェーン系のスーパーで買うと同じものばかりで変化が無くて全く面白くないです。私がスーパーの販促担当なら各地の地元の名物料理でも揃えるのにと思います。
泊まったのはアイランドパッカーのビルがある一角の駐車場。アイランドパッカーのクルーズでサンタクルズ島に行きキャンプをして過ごしている人達もいるわけです。彼らは当然ここに車を停めてサンタクルズ島に行っているわけです。従ってここで一晩いても問題ないと思ったからです。
乗船前の受付
翌朝です。朝食を済ませた後受付に行きます。
集合時間は少なくとも一時間前に来てくださいと言われています。
いよいよ乗船。ワクワクします。
この船の定員は150名ぐらいだそうです。参加者の割合ですが、そのほとんどが白人で次に多かったのが10-15%ぐらいの中国系でした。日本人と思える人は私の他には誰もいませんでした。この船には黒人はいませんでいた。島ではグループの中に1-2人黒人がいました。多分先着の船に乗っていたと思います。このような郊外にお出かけ型レジャーでは黒人を見ることはあまりありません。黒人社会は郊外型レジャーにはあまり関心が無いようです。
早めに来た人達は当然見はらしの良い席を選びますね。私も二階後部の見晴らしの良い座席に座りました。しかしこれが大惨事になるとはよもや知らず。。。。
港は停泊しているヨットでいっぱいです。
いよいよ出発。ワクワクと期待は膨らみます。
クルーズ船
オクスナードの港からサンタクルズ島までの時間は約一時間半。あわよくばイルカの群れに遭遇してクルーズと楽しめるかと期待していたのですが見ることができた海洋動物はこのアザラシだけでした。
この日は霧がかなり濃くて周りは霧だらけ。船はブォッ、ブォッと大きな音を立てながら海の上を走ります。船同士の衝突を避けるためだと思います。しかし船は大きく揺れて海水をかぶるかぶる。
船員たちが途中で船の側面に設置されているテントを下ろしたのですが、なぜテントの一番下を船の外に出さない。これではテントにかかった水が船に入ってしまうではないですか。そばにいた船員の女性は後部座席の人達を監視していたようですが、こんなところには注意は全く行っていないようです。テントの構造の意味を知らないか良く分かりませんが。。。
後部座席に座っていた中国人男性はずぶぬれになりながら大丈夫だと気丈に言っていたのですが、さすがに20分程した後船の一階に降りてゆきました。その後この茶色の服を着た女性が船の前からこちらに移動して来ました。この人は特別で海水をかぶるのを楽しんでいました。笑
二階座席のテントがある所に座っている人達は良いのですが、私が座った後方座席は海水をかぶるのが半端ではありません。私はこの日通風の良いナイロン風のウィンドブレーカーを着ていたのですが、通風が良いということはしばらくすると水がしみ込んできたのです。
私が座っていた関は縞模様のタオルを持っている人の隣の席でした。しかし海水を被るのが半端ではなく、クルーズの後半で前のテント囲われている席の一つが開いたため移動しました。
船は大揺れで一部の人達は気分が悪くなり最後には吐いていました。私もなかり気分が悪くなりこの苦痛が早く終わって欲しいと願っていました。一時間半の時間がものすごく長く感じました。
これはサンタクルズ島に着いた後山の上からボートが走っているのを見つけて撮った写真です。きっと私が乗った船もこんな感じで走行していたのだと思います。
続く:CA–Channel Islands チャンネル諸島 2/2