LAの先住民 Tongva 族(1)

ロサンゼルスの先住民 Tongva族

ロサンゼルスに住んでいてもほとんど話題になることがない事なのですが、実はロサンゼルス地域にも一万年以上前から住んでいた先住民がいます。「Tongva族」です。なぜこの部族の事が話題にならないかという一番の理由はアメリカ政府に認定された「Tongva族先住民居住地」と言うものがロサンゼルス地域には無いからだと思います。居住地があれば地図上で出てきますからよくわかります。

「Tongva族」はカリフォルニア州政府には認定されているのですが米政府に認定された部族ではないのです。そのような部族はアメリカ中に沢山あります。私はロサンゼルス在住ですから以前から興味を持っていたのですがやっと調べるきっかけができました。

実はインスタグラムでフォローしていた人がこのTongva族の祭りのポスターを載せたのです。場所はウェストロサンゼルスのユニバーシティ高校です。この部族については以前から興味があったので早速行ってみることにしました。

 

Tongva族の祭り

ポスターに出ていた住所に行ったのは午後からでした。2時間もあれば十分だと思ったからです。しかし行って見るとただの展示だけではなく踊りなどの催しをしていました。これなら最初から来てもよかったのではないかと後で思いました。

こちらが踊っている様子です。服装は毛皮の服に貝殻の飾りです。歌も歌っていましたが勿論英語ではありません。従って意味が分かりません。大体素朴な歌と踊りです。

会場の一角では食べ物も提供されていました。
フルーツとズッキーニとジュースでよく聞くとケータリングサービスだったようです。

ケータリングサービスまでするということは大きなイベントなのかと聞くと以前は一年に一回開催していたがコロナの為にここ数年なにもしていなかったのを久しぶりに再開したのだそうです。しかし開催者側で来ていた人達はボランティアも含めて数十人程度です。Tongva族の人達は多分10数人程度だったのではないかと思います。部族民として登録している人の人数は300人程だそうです。

 

場所は高校の敷地の中

このイベントがあった場所はなんとウェストロサンゼルスにあるUniversity高校の敷地の一角です。この場所は自然の湧き水がありTongva族の先祖の人達が長い間住んでいた場所なのだそうです。

Youtube を探してみるとこの場所について詳しく説明している動画がありました。湧き水の動画もあります。

数十年前までは高校の敷地の一角で手入れをされないままに放置されていたのだそうです。Tongva の人達が戻って来て荒れた場所を手入れして現在のように綺麗に整備したのだそうです。

 

Tongva博物館

上の動画の左側に見える緑色の小さな建物はTongva族の博物館です。この博物館の中は下の動画の49秒から10秒間程映っています。私には写真を撮らないでと言われたのですがこちらの動画には見事に映っていますね。

博物館ではこの場所がどのような経緯でTongva族に取って大切な所なのかを説明しています。数十年前には大手の不動産開発業者が開発計画をしていたのだそうですが、Tongva族の遺物が出てきたこと、また女性の骨も発掘されその重要性が認識されて開発計画は中止になったのだそうです。ここの土地の所有権はロサンゼルス学校区の土地であるものの年間わずか一ドルという微小な賃貸料を払うだけでほぼ専用の場所として利用することができているようです。

 

カリフォルニア州認定の先住民(連邦では非認定)

Tongva族はカリフォルニア州認定の先住民であるものの連邦政府認定の先住民でないのです。なぜ連邦政府は認定しないのでしょうかと聞くと連邦政府が認定すると居住地を与えなければならないからそれをしたくないのだろうと答えていました。せめてこの小さな場所を居住地として与えたらいいのにねと言ったのですが、しかしよく考えてみると連邦政府が認定すると居住地だけではなくその他の付随する沢山の福利厚生や利権も与えなければならないのです。それらも含めて多額の予算が必要になるので連邦政府としては認定する気が無いのではないかと思います。

 

2022年の土地の寄付

これはロサンゼルスに住むユダヤ系の女性が祖父母から相続した不動産Tongva族に寄付した記事です。

https://laist.com/news/la-history/why-a-property-worth-millions-was-returned-to-tongva-tribe

この記事について聞くとそこはTongva族のコミュニティセンターにする計画だそうです。寄付をした女性は現在ロサンゼルスの南部に住んでおりこの地に帰って住む予定はない事。ユダヤ系でもあり迫害されて住んでいた土地を追われる辛さもわかるからとも書かれています。また「ここは昔はロサンゼルスの先住民が住んでいた土地だ」と子供の頃に聞いたこともあり査定価格は200万ドルもする不動産を寄付をすることにしたのだそうです。素晴らしいですね。

 

次回に詳しく聞く予定

この祭りの日は主催者側のTongva族の人達は歌や踊りで忙しく詳しいお話は聞くことができませんでした。そこで月次の集会が毎月第一土曜日に行われていることを知りその時にもう一度行ってお話をしたいと思いました。