日本の葛、アメリカで大繁殖
日本から外国に輸出され外来種としてアメリカを悩ませている植物もあります。それは葛です。最初は1876年の博覧会で日本庭園の装飾として紹介されました。それがアメリカ人にとても好評で人気を集めました。葉は綺麗で緑が豊か、花は良い香りがして、根っことともに食用にもなります。家畜の餌にもすることができます。またマメ科の植物ですから地面の肥料にもなります。蔓は豊かで育ちが早く、庭のポーチを飾ったりする役に立つからです。
最初は大歓迎、繁殖しすぎて大迷惑
http://maxshores.com/the-amazing-story-of-kudzu/
こちらのサイトによると1920年代には葛の葉が動物の食用になるからという理由で大々的に宣伝し、通信販売で売ったそうです。1930年代の大恐慌の頃は失業者対策として1エーカー8ドルの奨励金をつけて土地の侵食が激しい場所へ葛を植えさせました。1940年代まではクズは奇跡のツタとしてアメリカ南西部に植えることを奨励されてきたのです。
それの流れが変わったのは1950年代です。理由はあまりにも育ちが良すぎて他の木を覆いつくし、育ちを妨害してしまうことがわかってきたからです。しかしその頃にはもう取り返しがつかないぐらいにクズの生態域は広がってしまっていました。
Kudzu – A Very Wicked Plant
https://www.youtube.com/watch?v=0-Hbl0bV8FA
葛を減らす努力
アメリカでもいろいろ対策は考えているようです。しかす既に本気になってやるには時間と金がかかりすぎるぐらいにとどめなく広がってしまっているのが難点のようです。
葛の花からジェリーを作る方法 Kudzu Blossom Jelly
https://www.youtube.com/watch?v=nfEGg_Fbkr8
葛のツタからバスケットを作る
Savage in the Wild: Episode 5 – Kudzu with Nancy Basket
https://www.youtube.com/watch?v=MyIm9EioqNo
South Georgia Student Develops Method To Eradicate Kudzu
https://www.youtube.com/watch?v=jDCCuiFynrU
この人はヘリウムを使ってクズを退治する方法を開発したそうです。
Kudzu? No Problem! We’re bringing in the goats!
https://www.youtube.com/watch?v=GNT9kv2q85A
こちらはヤギにクズを食べさせようという試みです。難点はヤギが何匹もいると誰か監視人がいなければなりません。その人件費がバカにならないです。放置していればタダですがヤギ自体も何百ドルかする価値のある動物ですから盗む人が出てくるかも知れません。ヤギは食用にもなりますしね。アメリカは移民の国ですからいろんな人がいますしね。日本でもこんなニュースがありました。
窃盗容疑:除草ヤギ、食べられていた…ベトナム人を逮捕 2014年12月04日
http://mainichi.jp/select/news/20141205k0000m040045000c.html
話は変わりますが、日本のヤギも日本固有種とそうでない外来種があるようです。子ヤギはとても可愛いですね。こんな動画を見ると広い庭がある田舎の家なら飼いたいなと思ってしまいます。庭の雑草を食べてくれるので実用的で役にたちそうです。
跳ねる子ヤギ(ヒメ 生後5日)
https://www.youtube.com/watch?v=c3nlaAkv9bA
おばかな子ヤギ
https://www.youtube.com/watch?v=BaTz_5VapgM