[青春18きっぷ] 九州一周04: 長崎–佐賀–福岡
(吉野ケ里遺跡、太宰府天満宮、大衆演劇)
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第4日目:長崎、佐賀、福岡。 (合計料金 2,310円)
07:34 — 09:16 佐世保駅 — 吉野ケ里公園駅 (自由時間 136分) 1470円
11:32 — 12:22 吉野ケ里公園駅 — 博多駅 840円
本日は18きっぷを使わず切符を買う。理由は九州一周を5日間でするのは到底無理なので運賃が一番安い日の分の切符は追加して別に買うことにしたからです。九州一周を「青春18きっぷ」で無理せず周り、かつ適度に観光するにはどうしても7日ぐらいかかります。
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佐世保駅
福岡に早く着くことを目指しているので朝7:34分発の吉野ケ里公園行きの列車に乗る。駅から2分のビジネスホテルはすぐ目の前に佐世保駅があるので超便利。その利便性を活用して朝食を食べると荷物をまとめて駅に駆け込んで行った。
佐世保駅の中には昨日食べた佐世保バーガー店がある。
しかし今の時間ではまだ開いていない。
吉野ケ里遺跡
9時16分、吉野ケ里公園駅に着く。遺跡はまでは駅から歩いて10数分程です。
吉野ケ里遺跡の入り口に着く。開園は午前9時です。
入り口の案内板。入場料420円。入り口にはロッカールームもある。
入り口の近くにあった弥生時代の部落境界の仕切り。
近隣の敵が作物など盗みに侵入してこないようする防衛柵。
竪穴式住居。
当時の生活を再現した人形。
物見やぐらから見た風景。
広い!この吉野ケ里古墳公園の敷地面積は驚くほど広いです。
私は歴史が好きなので調べたことがあるのですが、縄文時代、弥生時代の日本の人口がどれぐらいだったか知っていますか?縄文時代で7万人から26万人までの間。弥生時代は約60万人ぐらいだそうです。日本の現在の人口が1億2千万人。縄文時代の人口を平均をとって10万人として単純計算すると縄文人の一人が1200倍、弥生人の一人が200倍に増えたことになります。
日本人は数パーセントの例外を除いて歴史的に人口の移動がほとんどありません。従って吉野ケ里遺跡で生活をしていた弥生人はこの地に昔から生活している地元の人達のほとんどのご先祖様になります。約2000年前にこの遺跡で生活していた弥生人達が2000年の間に子孫を残し、その子孫が増えて、何人かは出て行ったり、何人かは入って来たりしているにも関わらず、多分ほぼ8割以上の人達は同じところに住み続け、少数の流入者達と交わりつつ子孫を残し、今現在この遺跡の周りに生き続けているのです。すごいと思いませんか?
スイスとイタリアの間のアルプスで発見された5000年前のアイスマンを知っているでしょうか?ミイラ状態で発見されたのでDNAが解析されています。研究機関が同じ地域に住む人たちの献血血液を調べたところ同じDNAを持つ男性が十数人いたそうです。アイスマンの父か兄弟かアイスマンの息子の子孫達が今もその周辺に住んでいるのです。歴史のロマンを感じます。
太宰府天満宮
博多駅に着いたのが12時頃だったのでそのまま太宰府天満宮に行けば余裕で行って帰り、予定していた6時からの大衆演劇鑑賞はできたいたはずなのです。しかし福岡の地理に不慣れな為失敗してしまいました。
まず博多駅で食事をしました。定食屋 950円。
その後ユースホステルに行って荷物を置き、再度博多駅に戻って太宰府天満宮行きのバス乗り場に行きました。後でわかったことはユースホステル向こう側が太宰府天満宮だったので駅への無駄な往復をしています。
さらに悪いことに博多駅のバス乗り場に太宰府天満宮、福岡国際空港行き(両方同じ方向のバス)が40分以上待っても全然来ません。どうも事故があったようです。たくさんの人達が空港行きのバスを待って列を作っていました。それがさらに長くなるのですが、全然来ません。
そこで私は太宰府天満宮に行く計画をあきらめて市内観光をすることにしました。(実は翌日半日自由時間があるのでその時間を利用して太宰府天満宮に行くことに計画を変更しました。)もしこれらの失敗がなかったら余裕で計画通りできたいたはずです。
九州博多うどん、ウェスト
暇になった時間で天神の街をぶらぶら。
何年か前に食べて気に入っていたうどん屋さんに入りました。
うどん汁があっさりと上品でかつ値段も安くてとても美味しいです。
多分これは讃岐うどん系ではなく九州うどん系だと思います。
大衆演劇
私は何年か前から大衆演劇に興味を持ってました。旅芸人の世界はロマンがあります。しかし今まで一度も実際の舞台を見たことがありませんでした。そのため今回福岡に行くことで実物を見たいと思いました。ネットで調べると今月の公演は哀川昇です。
大衆演劇「公式」総合情報サイト
博多新劇座
哀川昇をユーチューブの動画で調べてみると色っぽい。いいじゃない!
というわけで楽しみにして出かけました。しかし「博多新劇座」に着くのにかなり迷いました。人に聞くと「博多座」と間違える人が多いからです。「博多新劇座」は博多駅の近くです。カナルシティの近くにある「博多座」ではありません。簡単な道案内をすれば、博多駅の住吉通口(大きな歩道橋のある方)からまっすぐ伸びる道路を直進で歩いて8分程したら左側に市役所へ通じる道が交差します。その反対側の右の小さな通りを進みます。(直接交差はしていなくて少しずれています。)8分程歩くと川があるので橋を渡った数軒先です。その向こう上方には高速道路が見えます。 地図
博多新劇座
博多新劇座に着いて切符(2000円)を買おうとすると「今日は何の日か知っていますか?」と聞かれた。私「???」何も知りませんけど何か?という顔をすると「今日は座長会の日です。補助席で入場料が6500円になります。」と言われた。「えっ?」。。。
よく聞くとこの劇団で毎月公演する劇団の座長たちが一年に一度集まって合同公演をする日が今日らしい。今日集まっているお客さんたちはその座長さん達のひいきの常連さんたちばかり。周りをみてもそんな雰囲気。
入り口で 3分程どうしようかと考えた。明日の通常公演を見る時間は無い。旅行予定の変更をしてもう一泊すれば宿泊代が一泊分余計にかかる。今日観ないと次に博多に来るのがいつになるかわからない。。。。。 というわけで 6500円を払って今夜の公演を観ることに決定。
公演は二部に分かれていて、第一部が演劇、第二部が歌謡ショーでした。第一部の演劇は江戸時代の人情話。ひいきのお相撲さんの入れ込んで全財産を失った餅屋の旦那の話。多分有名な演目なので題名を知っている人もいると思います。よろしかったら教えてください。 この演目を座長さんたちが総出演で演じました。この時は写真を撮る勇気はありませんでした。
満員御礼の出た日の札、先月は連日満員御礼だったらしい。
おひねり
第二部の歌謡ショーがすごかった。
劇場全体のノリもすごかったのでそれに紛れて写真を撮ることができました。
各座長さんをひいきする客が1万円札の花札を着物に挟み付けてゆくのです。
中には一人で50万円分もつけている人も。。。隣に座った人が言うには昼間の公演でも同じことしていたらしい。昼夜合計で100万円です。その人は大阪の人でわざわざこの公演のために福岡に来たらしい。大衆演劇観客仲間では有名な人で「今日は大物が来ているよ」と噂されていたとか。。。
すごいですね。でもこの座長さん達の背後にはそれぞれ10人ぐらいの劇団員がいるのです。これらの金がその人たちを養い、劇団を存続させる金になるわけです。お金のあるところからお金を必要としている人達の所へ効率よく流れていると思えば納得できます。
私が見たかった哀川昇さんはこの人。あの中で一番色気があったような気がします。
大衆演劇ついてよく「女には出せない色気」と形容されます。その理由は私にはわかります。女性がこんな色気を出していたら「男に媚びるなよ」と大バッシングされますから女性にはできないのです。それが男だと平気でやれる。そしてそんな色気を出す男優の女形に女性がなびく。まったく変な流れです。
続き:[青春18きっぷ] 九州一周05:福岡(番外編1)